3.2. タグの有効期限
イメージは、tag expiration
という機能を使用して、Red Hat Quay リポジトリーで選択される日時に期限切れになるように設定できます。以下は、タグの有効期限について知っておく必要のあるいくつかの点です。
- タグの期限が切れると、タグはリポジトリーから削除されます。特定イメージの最後のタグの場合、イメージは削除するように設定されます。
- 有効期限はタグごとに設定されますが、リポジトリー全体には設定されません。
- タグの有効期限が切れるか、または削除される場合、これはレジストリーからすぐに削除されません。(「User」設定の)「Time Machine」の値は、削除されたタグが実際に削除され、ガベージコレクションの対象になるタイミングを定義します。デフォルトで、この値は 14 日です。その時点まで、タグを期限切れになったか、または削除されたイメージに再びポイントできます。
- Red Hat Quay のスーパーユーザーには、ユーザーリポジトリーからの期限切れのイメージの削除に関連する特別な権限がありません。スーパーユーザーがユーザーリポジトリーについての情報を収集し、これに対してアクションを実行するための中心的なメカニズムはありません。イメージの有効期限や最終的にイメージを削除するかどうかについては、それぞれのリポジトリーの所有者が決定します。
タグの有効期限は、さまざまな方法で設定できます。
-
イメージの作成時に
quay.expires-after=
LABEL を Dockerfile に設定する。これにより、イメージがビルドされてから期限切れになる時間が設定されます。 - リポジトリータグの EXPIRES 列から有効期限を選択し、期限切れになる特定の日時を選択する。
以下の図は、タグの有効期限を変更するための「Options」エントリーと、タグの有効期限についての「EXPIRES」フィールドを示しています。「EXPIRES」フィールドにカーソルを合わせ、現在設定されている有効期限の日時が表示されます。
3.2.1. Dockerfile でのタグの有効期限の設定
Dockerfile LABEL コマンドで quay.expires-after=20h
などのラベルを追加すると、タグは指定された時間の後に自動的に期限切れになります。時間の値は、イメージのビルド時からそれぞれ時間、日数、週を表す 1h
、2d
、3w
のように表されます。