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2.4. Clair アップデーターに関する情報

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次の表に、各 Clair アップデーターの詳細 (設定パラメーター、簡単な説明、関連 URL、対話する関連コンポーネントなど) を示します。このリストはすべてを網羅したものではありません。サーバーによってはリダイレクトを発行する場合があります。一部のリクエスト URL は、正確な脆弱性データを確実に取得するために動的に構築されます。

Clair では、各アップデーターが、特定のパッケージタイプまたはディストリビューションに関連する脆弱性データの取得と解析を担当します。たとえば、Debian アップデーターは Debian ベースの Linux ディストリビューションを扱い、AWS アップデーターは Amazon Web Services の Linux ディストリビューションに固有の脆弱性を扱います。パッケージタイプを理解することは、脆弱性を管理する上で重要です。各パッケージタイプに固有のセキュリティー上の懸念があると、特定の更新やパッチが必要になる場合があるためです。

注記

Clair のアップデーター URL を使用して環境内でプロキシーサーバーを使用している場合は、Clair がスムーズにその URL にアクセスできるように、どの URL をプロキシー許可リストに追加する必要があるかを特定する必要があります。次の表を使用して、アップデーター URL をプロキシー許可リストに追加してください。

表2.1 Clair のアップデーターの情報
アップデーター説明URLコンポーネント

alpine

Alpine アップデーターは、Alpine Linux ディストリビューションのパッケージに関連する脆弱性データの取得と解析を担当します。

  • https://secdb.alpinelinux.org/

Alpine Linux SecDB データベース

aws

AWS アップデーターは AWS Linux ベースのパッケージを扱い、Amazon Web Services のカスタム Linux ディストリビューションに固有の脆弱性情報を最新の状態に保ちます。

  • http://repo.us-west-2.amazonaws.com/2018.03/updates/x86_64/mirror.list
  • https://cdn.amazonlinux.com/2/core/latest/x86_64/mirror.list
  • https://cdn.amazonlinux.com/al2023/core/mirrors/latest/x86_64/mirror.list

Amazon Web Services (AWS) UpdateInfo

debian

Debian アップデーターは、Debian ベースの Linux ディストリビューションに関連するパッケージの脆弱性を追跡するために不可欠です。

  • https://deb.debian.org/
  • https://security-tracker.debian.org/tracker/data/json

Debian Security Tracker

clair.cvss

Clair Common Vulnerability Scoring System (CVSS) アップデーターは、脆弱性とそれに関連する CVSS スコアに関するデータの維持に特化しています。このスコアは特定のパッケージタイプではなく、一般的な脆弱性の重大度およびリスク評価に関連付けられます。

  • https://nvd.nist.gov/feeds/json/cve/1.1/

JSON 形式の Common Vulnerabilities and Exposures (CVE) データの National Vulnerability Database (NVD) フィード

oracle

Oracle アップデーターは Oracle Linux パッケージに特化しており、Oracle Linux システムに影響を与える脆弱性に関するデータを維持します。

  • https://linux.oracle.com/security/oval/com.oracle.elsa-*.xml.bz2

Oracle Oval データベース

photon

Photon アップデーターは、VMware Photon OS のパッケージを扱います。

  • https://packages.vmware.com/photon/photon_oval_definitions/

VMware Photon OS oval の定義

rhel

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) アップデーターは、Red Hat Enterprise Linux ディストリビューションのパッケージの脆弱性データを維持する役割を担っています。

  • https://access.redhat.com/security/cve/
  • https://access.redhat.com/security/data/oval/v2/PULP_MANIFEST

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) Oval データベース

rhcc

Red Hat Container Catalog (RHCC) アップデーターは、Red Hat のコンテナーイメージに関係しています。このアップデーターは、Red Hat のコンテナー化されたソフトウェアに関連する脆弱性情報を最新の状態に保ちます。

  • https://access.redhat.com/security/data/metrics/cvemap.xml

Resource Handler Configuration Controller (RHCC) データベース

suse

SUSE アップデーターは、openSUSE、SUSE Enterprise Linux などを含む SUSE Linux ディストリビューションファミリーのパッケージの脆弱性情報を管理します。

  • https://support.novell.com/security/oval/

SUSE Oval データベース

ubuntu

Ubuntu アップデーターは、Ubuntu ベースの Linux ディストリビューションに関連するパッケージの脆弱性の追跡に特化しています。Ubuntu は、Linux エコシステムで広く使用されているディストリビューションです。

  • https://security-metadata.canonical.com/oval/com.ubuntu.*.cve.oval.xml
  • https://api.launchpad.net/1.0/

Ubuntu Oval データベース

osv

Open Source Vulnerability (OSV) アップデーターは、オープンソースソフトウェアコンポーネント内の脆弱性の追跡に特化しています。OSV は、さまざまなオープンソースプロジェクトで見つかったセキュリティー問題に関する詳細情報を提供する重要なリソースです。

  • https://osv-vulnerabilities.storage.googleapis.com/

Open Source Vulnerabilities データベース

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