Proxy インストールガイド
Red Hat Enterprise Linux クライアントと Red Hat Satellite Proxy Server の設定、登録および更新
エディッション 1
概要
前書き
第1章 はじめに リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
1.1. Red Hat Satellite Proxy サーバー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- スケーラビリティ: 1 つの組織が複数のローカル Red Hat Satellite プロキシをサポートできます。
- セキュリティ: クライアントシステムからローカルの Satellite Proxy へ、またローカルの Satellite Proxy から Red Hat Satellite サーバーへのセキュアな接続が維持されます。
- 時間の節約: インターネット経由に比べて、パッケージの配信がローカルエリアネットワークにより大幅に高速化されます。
- 帯域幅の節減: それぞれのクライアントシステムに対してパッケージを別々にダウンロードするのではなく、Red Hat Satellite から一度に複数のパッケージをダウンロードします (ローカル Proxy Server のキャッシングメカニズムを使用)。
- 更新のカスタマイズ: カスタムソフトウェアパッケージの自動パッケージ配信システムを作成するほか、クライアントシステムに必要とされる公式の Red Hat パッケージの配信も自動化します。プライベートの Red Hat Satellite チャンネルをカスタマイズして、組織で社内パッケージの配信を自動化することもできます。
- 設定のカスタマイズ: 特定のアーキテクチャーやオペレーションシステムのバージョンに対して更新を制限したり許可したりします。
1.2. アーキテクチャーと操作 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
重要
- クライアントはクライアントセッションの始めにログイン動作を行います。このログインが Red Hat Satellite サーバーに到達するまでに 1 つまたは複数の Satellite Proxy Server を経由します。
- Red Hat Satellite サーバーはこのクライアントの認証を試みます。認証が成功すると、サーバーは Satellite Proxy Server のチェーンを介してセッショントークンを返します。署名と有効期限を持つこのトークンには、チャンネルサブスクリプションやユーザー名などのユーザー情報が含まれます。
- それぞれの Satellite Proxy Server はこのトークンを
/var/cache/rhn/
内のローカルファイルシステムにキャッシュします。キャッシングにより Red Hat Satellite サーバーとの認証で発生するオーバーヘッドが軽減され、Red Hat Satellite のパフォーマンスが大幅に向上します。 - このセッショントークンはクライアントマシンに送信され、Red Hat Satellite の次の動作で使用されます。
1.3. 重要な用語 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- チャンネル
- チャンネルとはソフトウェアパッケージの一覧です。チャンネルには、ベースチャンネルと子チャンネルの 2 種類があります。ベースチャンネル は特定のアーキテクチャーと Red Hat リリースに基づくパッケージ一覧で構成されています。子チャンネル は ベースチャンネルに関連するチャンネルで、追加のパッケージが入っています。
- 組織管理者
- 組織管理者とは、組織の Red Hat Satellite アカウント全体にわたる最上位レベルのコントロールを備えたユーザーロールです。このロールを持つメンバーは他のユーザー、他のシステムおよびシステムグループを組織に追加したり削除したりすることができます。Red Hat Satellite の各組織には少なくとも 1 人の組織管理者が必要です。
- チャンネル管理者
- チャンネル管理者とは、チャンネル管理に関する機能すべてにアクセスできるユーザーロールになります。チャンネル管理者は、チャンネルの作成とチャンネルへのパッケージの割り当てができます。組織管理者は、Red Hat Satellite web サイトの ユーザー タブを使って、このロールを他のユーザーに割り当てることができます。
- Red Hat Update Agent
- Red Hat Update Agent は、ユーザーによる更新パッケージや新規パッケージの取得やクライアントシステムへのインストールを可能にする Red Hat Network クライアントアプリケーション (
yum
) です。 - トレースバック
- トレースバックにはエラーについての詳細が記載されています。これは、Satellite Proxy のトラブルシューティングに役立ちます。重大なエラーが発生するとトレースバックファイルが自動的に生成され、Satellite Proxy の設定ファイルで指定されたユーザーに E メールでこのトレースバックファイルが送信されます。
第2章 要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
2.1. ソフトウェア要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- ベースオペレーティングシステム: Satellite Proxy は Red Hat Enterprise Linux 5 および 6 で対応してます。オペレーティングシステムは、Red Hat でサポートしているいずれかの方法でインストールすることができます。
重要
Red Hat Satellite Proxy Server は、現在のところ Red Hat Enterprise Linux 7 では実行されません。 Satellite Proxy は、Red Hat Enterprise Linux 7 クライアントを管理することができますが、Proxy が Satellite 5.6 と併用されている場合に限ります。Satellite Proxy は、Red Hat Satellite Proxy のみの環境では Red Hat Enterprise Linux 7 クライアントを管理することはできません。Satellite Proxy は、Xen、KVM、および VMware などの Red Hat が対応している仮想化環境下の Red Hat Enterprise Linux 5 および 6 にインストールすることができます。実稼働環境では、Red Hat は Satellite Proxy が基礎となる物理的なハードウェアで実行される唯一のアプリケーションとして導入し、競合の問題を避けることを推奨します。また、仮想化環境の機能的なサポートは物理的なハードウェアで実行する場合のパフォーマンスと常に同じとは限らないため、仮想化環境の選択や推奨されるチューニングのガイドラインに注意してください。注記
ご購入される Satellite Proxy には、Red Hat Enterprise Linux Server のサポートされるインスタンスが 1 ずつ含まれます。Satellite Proxy は、Satellite Proxy がオペレーティングシステムによって提供される唯一のアプリケーションおよびサービスとなる Enterprise Linux のフレッシュインストールに対してインストールされる必要があります。Satellite Proxy に含まれる Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムを使って、その環境内でデーモンやアプリケーションまたはサービスを実行することはサポートされていません。Red Hat Enterprise Linux の各バージョンは、Satellite Proxy をサポートするための特定のパッケージセットを必要とします。他のパッケージを追加すると、インストール時にエラーが発生する場合があります。従って、Red Hat は以下のように必要なパッケージを取得することをお勧めします。注記
キックスタートの場合は、パッケージグループ@Base
を指定します。CD または ISO イメージを使用して Red Hat Enterprise Linux をインストールする場合は、パッケージグループMinimal
を選択します。 - Satellite Server アカウント内で利用可能な Satellite Proxy のエンタイトルメント
- Satellite Server アカウント内で利用可能な Provisioning エンタイトルメント (Satellite Proxy エンタイトルメントと共にパッケージ化されています)
- インストールした Red Hat Enterprise Linux バージョン用の Red Hat Network Tools チャンネルへのアクセス。このチャンネルには、Satellite Proxy のインストールに必要な
configure-proxy.sh
インストールプログラムを格納している spacewalk-proxy-installer パッケージが含まれます。 - Satellite Proxy に (Red Hat Network Tools チャンネルから) インストールするすべての rhncfg* パッケージ。
- Hosted ユーザーの場合は、Satellite Proxy に (Red Hat Network Tools チャンネルから) インストールする spacewalk-certs-tools パッケージか、または Satellite Server ユーザーの場合は親サーバーの証明書の生成に使用する SSL (secure sockets layer) CA 証明書のパスワード。
- 推奨されていない Web UI インストールの方法を使用する場合は、Red Hat Network から設定管理やリモートコマンドを受信するためのシステムの設定。詳細については 「Red Hat Satellite Proxy Server のインストールプロセス」 を参照してください。
2.2. ハードウェア要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- Pentium IV Processor または同等のプロセッサー
- 必須の 2G メモリ。推奨は 4G メモリ。
- Red Hat Enterprise Linux のベースインストール用に 最小 5 GB のストレージ
- ディストリビューション/チャンネルごとに 6 GB のストレージ
/etc/sysconfig/rhn/rhnsd
設定ファイル内に設定された 4 時間 (または 240 分) のデフォルト間隔を短くすると、このコンポーネントに対する負荷は大幅に増大 します。
注記
2.3. ディスク領域に関する要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
/var/spool/squid
に格納されます。空き領域の割り当ては、ディストリビューション/チャンネルごとに 6 GB のストレージが必要となります。
/var
マウントポイントにカスタムパッケージすべてを保持するのに十分なディスク領域があることを確認します。これらカスタムパッケージは /var/spool/rhn-proxy
内に格納されます。ローカルパッケージ用に必要となるディスク領域は、配信されるカスタムパッケージの数によって異なります。
2.4. その他の要件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 完全なアクセス
- クライアントシステムには、Satellite Proxy サービスとポートに対する完全なネットワークアクセスが必要です。
- ファイアウォールのルール
- Red Hat は、Satellite Proxy とインターネット間にファイアウォールをセットアップすることを強く推奨致します。ただし、お使いの Satellite Proxy の実装によっては、ファイアウォール内に複数の TCP ポートを開く必要があります。
Expand 表2.1 Satellite Proxy で開くポート ポート 方向 理由 80 送信 Satellite Proxy はこのポートを使用して Satellite URL にアクセスします。 80 受信 クライアントの要求は HTTP または HTTPS のいずれかを使用して到着します。 443 受信 クライアントの要求は HTTP または HTTPS のいずれかを使用して到着します。 443 送信 Satellite Proxy はこのポートを使用して Satellite URL にアクセスします。 4545 送信 ご使用の Satellite Proxy が Satellite Server に接続されている場合、Monitoring が有効になっており、プローブが登録済みシステムに設定されている場合は、Monitoring はこの TCP ポートを経由してクライアントシステム上で実行している rhnmd
に接続します。5222 受信 Red Hat Network Push 技術を使用している際に、Satellite Proxy 上の jabberd
デーモンへのosad
クライアントの接続を許可します。5269 送信 Satellite Proxy が Satellite Server に接続されている場合、Red Hat Network Push 技術用の jabberd
を使用してサーバー間の接続を可能にするためにこのポートを開いておく必要があります。 - 同期システム時間
- SSL (Secure Sockets Layer) を実行している Web サーバーに接続する際は、時間が非常に重要になります。SSL 証明書が使用前または使用中に期限切れにならないよう、クライアントとサーバーで設定される時間が近接している必要があります。NTP (Network Time Protocol) を使用して時計を同期することが推奨されます。
- 完全修飾ドメイン名 (FQDN)
- Satellite Proxy をインストールするシステムは、独自の完全修飾ドメイン名を適切に解決できなければなりません。
- ログイン情報のバックアップ
- 主要なログイン情報すべてはお客様に記録を保持していただく必要があります。Satellite Proxy の場合、組織管理者アカウントのユーザー名とパスワード、および SSL 証明書の生成などがこれに該当します。Red Hat は、これらの情報を別々のディスク 2 枚 (CD/DVD/リムーバブルハードディスク) にそれぞれコピーし、またハードコピーに印刷して、安全な場所で保管することを強く推奨致します。
- 配信場所
- Satellite Proxy は事実上すべてのローカル HTTP 要求を中央の Red Hat Network サーバーに転送するため、Satellite Proxy 上での転送が行われない場所に配信用のファイル (キックスタートインストールツリー内のものなど) を置くよう注意してください。
/var/www/html/pub/
。このディレクトリに配置されたファイルは Satellite Proxy から直接ダウンロードすることができます。特に GPG キーの配信やキックスタートファイル用のインストールツリーの設定時に便利です。
ntsysv
または chkconfig
を使用します。
第3章 Red Hat Satellite Proxy のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
3.1. ベースインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 前述のハードウェア要件に従い、パッケージの格納に使用するパーティションに十分な領域を割り当てます。Red Hat パッケージがキャッシュされるデフォルトの場所は
/var/spool/squid
で、カスタムパッケージは/var/spool/rhn-proxy
になります。注記
インストールプログラムは、/var/spool/squid
がマウントされるパーティションで利用可能な容量を自動的に計算し、Satellite Proxy の使用に空き容量の最大 60 パーセントを割り当てます。 - ファイアウォールのルールが 「その他の要件」 に記載されている要件を満たすように更新されていることを確認します。
iptables
設定を変更し、サービスを起動します。 - Red Hat Satellite Proxy Server が必要とするパッケージをインストールします。
重要
ベースの Satellite Proxy パッケージのみをインストールしてください。追加のパッケージは Satellite Proxy のインストールの失敗の原因になる可能性があります。Red Hat Enterprise Linux の各バージョンで必要とされる適切なパッケージグループを取得する方法については、「ソフトウェア要件」 を参照してください。 NTP (Network Time Protocol)
を有効にしてから Satellite Proxy とすべてのクライアントシステム上で該当のタイムゾーンを選択します。
3.2. Red Hat Satellite Proxy Server のインストールプロセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
手順3.1 ベースシステムの設定
- インストールする Satellite Proxy システムに root ユーザーとしてログインします。
rhn_register
コマンドを使って、新規にインストールされた Red Hat Enterprise Linux システムを Red Hat Network または Red Hat Satellite Server のいずれかに登録します。その際、Satellite Proxy エンタイトルメントを含む組織アカウントを使用します。- クライアントで Red Hat Network Tools チャンネルをサブスクライブします。
- Satellite Proxy インストールパッケージをインストールします。このパッケージには、実際の Satellite Proxy インストールをガイドするメインスクリプトが含まれます。
yum install spacewalk-proxy-installer
# yum install spacewalk-proxy-installer
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コマンドラインのインストールプログラムは、実際の Satellite Proxy のインストールプロセスをガイドします。このプログラムでは、インストールオプションや SSL 証明書の生成などの Satellite Proxy インストールおよび初期設定の詳細について一連のプロンプトが表示されます。このステップを実行するにはサーバーへの Root アクセスが必要です。
重要
/root/ssl-build
ディレクトリを作成します。
mkdir /root/ssl-build
# mkdir /root/ssl-build
scp 'root@www.satellite.com:/root/ssl-build/{RHN-ORG-PRIVATE-SSL-KEY,RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT,rhn-ca-openssl.cnf}' /root/ssl-build
# scp 'root@www.satellite.com:/root/ssl-build/{RHN-ORG-PRIVATE-SSL-KEY,RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT,rhn-ca-openssl.cnf}' /root/ssl-build
--force-own-ca
オプションを追加します。
configure-proxy.sh
# configure-proxy.sh
注記
--non-interactive
オプションを使用します。
インストールスクリプトは、インストールを実行しているマシンに固有の Satellite Proxy インストールについての詳細情報を要求します。
- アクティベートする Satellite Proxy のバージョン [5.6]:
- インストールする Satellite Proxy のバージョンを確認するように求められます。
- Red Hat Network Parent [satserver.example.com]:
- コンテンツを Satellite Proxy に提供するシステムの Satellite Server ドメイン名またはアドレスです。
- Traceback email []:
- エラー関連のトレースバックメッセージが送信される E メールアドレスのコンマで区切られている一覧です。通常は Satellite Proxy 管理者の E メールです。
インストールスクリプトは、必要な場合は、SSL 証明書の生成に必要な情報や、HTTP プロキシを設定するために必要な情報も要求します。Red Hat は、Satellite Proxy Server への (からの) トラフィックを保護するために SSL を使用することを推奨します。
- Use SSL [Y/n]:
- Enter キーを押すか、または
y
を入力し、SSL を使用するように Satellite Proxy を設定します。 - CA Chain [/usr/share/rhn/RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT]:
- Enter キーを押して、認証局 (CA) チェーンのデフォルトパスを使用します。Satellite Proxy が Red Hat Satellite と通信している場合、この値は通常
/usr/share/rhn/RHN-ORG-TRUSTED-SSL-CERT
になります。そうでない場合、カスタム SSL 証明書を/usr/share/rhn/
ディレクトリ内で見つける必要があります。 - HTTP Proxy []:
- Satellite Proxy サーバーが HTTP プロキシを使用して接続する場合は、corporate.proxy.example.com:3128 のように、プロキシのホスト名とポート番号を入力します。有効な SSL サーバー証明書を生成するのに必要な詳細を入力します。例3.1「SSL 証明書の生成例」 は、この証明書を生成する方法を示しています。
例3.1 SSL 証明書の生成例
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主な Satellite Proxy インストールタスクが完了すると、インストールプログラムは、監視サポートのインストールのプロンプト、設定チャンネルの作成、および変更されたデーモンの再起動などの、数多くの追加タスクを実行します。
- You do not have monitoring installed. Do you want to install it? Will run 'yum install spacewalk-proxy-monitoring'. [Y/n]:
- Satellite Proxy サーバーに監視サポートをインストールするかどうかを確認します。
- SSL の設定
configure-proxy.sh
プログラムは、SSL を設定し、SSL キーとパブリック証明書を生成する前に証明書認証局のパスワードを作成し、これを確認するように求めます。例3.2「認証局 (CA) キーとパブリック証明書の生成例」 は、認証局 (CA) キーとパブリック証明書の生成方法を示しています。例3.2 認証局 (CA) キーとパブリック証明書の生成例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 設定チャンネルの作成
- インストールプログラムは、
configure-proxy.sh
の実行中に作成された設定ファイルに基づいて設定チャンネルを作成するかを確認することも要求します。インストールプログラムは、システムの名前 (sysID
) に基づいて Satellite Server 設定チャンネルを作成します。ここには、Satellite Proxy がインストールされ (以下の例ではsysID
は 1000010000)、Satellite Proxy Server の設定ファイルを構成するhttpd、
SSL、
squid、
およびjabberd
サーバーなどの各種ファイルが収集されます。例3.3「設定チャンネルの作成例」 にこの設定の例を示します。例3.3 設定チャンネルの作成例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - サービスの再起動
- インストールプロセスの最終ステップは、Satellite Proxy 関連のすべてのサービスを再起動することです。インストールプログラムは、このステップが完了すると終了します。
3.3. Satellite Proxy Server インストールの自動化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
configure-proxy.sh
スクリプトを使用してインストールプログラムのプロンプトに対して事前に指定された応答を含む回答ファイル (answer files) を作成できます。
SSL
、および他の設定パラメーターに関する事前指定の回答を含む回答ファイルの例です。回答ファイルの作成と使用の詳細については、configure-proxy.sh
man ページ (man configure-proxy.sh
) を参照してください。
configure-proxy.sh
スクリプトで --answer-file
オプションを使用し、以下の例にあるように Satellite Proxy インストールを自動化するために回答ファイル (answer file) を使用します。サンプルの answers_file.txt
ファイルの名前を回答ファイル (answer file) のパスに置き換えます。
configure-proxy.sh --answer-file=/path/to/answers_file.txt
# configure-proxy.sh --answer-file=/path/to/answers_file.txt# configure-proxy.sh --answer-file=/path/to/answers_file.txt
第4章 CNAME レコード使用のための Satellite Proxy の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
4.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 必要な CNAME レコードがサーバー用に設定されていることを確認する。
- CNAME レコードを Satellite Proxy サーバー設定に追加する。
- 複数ホスト対応の証明書を新たに作成し、Satellite Proxy にインストールする。
4.2. CNAME レコードの Satellite Proxy Server 設定への追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
注記
手順4.1 CNAME レコード使用のために Satellite Proxy Server を設定するには:
- 次の行を
/etc/rhn/rhn.conf
ファイルに追加します。valid_cnames_<systemID of Proxy server> = cname1,cname2,cname3
- Tomcat サービスを再起動するために次のコマンドを実行します。
service tomcat6 restart
# service tomcat6 restart
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4.3. 複数ホスト対応の SSL 証明書の生成と使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
rhn-ca-openssl.cnf
ファイルを更新する必要もあります。
手順4.2 複数ホスト対応の証明書を使用できるように SSL 設定ファイルを更新するには:
/root/ssl-build/rhn-ca-openssl.cnf
ファイルを編集し、[CA_default] セクションの場所を特定します。- エントリ
copy_extensions = copy
が存在し、コメントアウトされていないことを確認します。 - ファイルを保存してから閉じます。
重要
SSL_CNAME
を設定して configure-proxy.sh
を実行する必要があります。そうしないと、インストールが失敗します。
手順4.3 複数ホスト対応の証明書を使用できるように回答ファイル (Answers File) を更新するには:
- 初期の Satellite Proxy インストールで作成した
answers.txt
ファイルを編集します。ファイルを作成しなかった場合は、/usr/share/doc/spacewalk-setup-<version>/answers.txt
でサンプルのセットアップを見つけることができます。 - 次の行が存在し、コメントアウトされていないことを確認します。
SSL_CNAME = (cname01 cname02 cname03)
SSL_CNAME = (cname01 cname02 cname03)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow configure-proxy.sh
スクリプトを--answer-file
オプションを指定して実行し、複数ホスト対応の SSL 証明書を生成します。以下が例になります。configure-proxy.sh --answer-file=</path/to/answers.txt>
# configure-proxy.sh --answer-file=</path/to/answers.txt>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記
configure-proxy.sh
スクリプトを複数回実行し、必要に応じて設定のテストと更新を実行できます。
第5章 Red Hat Proxy Server インストールのアップグレード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
5.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- Red Hat Enterprise Linux 5 (32 ビットまたは 64 ビット) または Red Hat Enterprise Linux 6 (64 ビットのみ)。
- 親 Satellite サーバーからこれまでの Proxy サーバーのシステムプロファイルを削除する。
5.2. Proxy インストールのアップグレード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 既存の Proxy サーバーをバックアップします。該当する場合は、SSL ビルドをバックアップからディレクトリ
/root/ssl-build
に戻して SSL ビルドを復元します。 - Proxy を親 Satellite に登録します。Proxy が Red Hat Enterprise Linux Server のベースチャンネルと Red Hat Network Tools の子チャンネルの両方にサブスクライブしていることを確認します。
- Red Hat Network Tools の子チャンネルから
spacewalk-proxy-installer
パッケージをインストールします。yum install spacewalk-proxy-installer
# yum install spacewalk-proxy-installer
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 「Red Hat Satellite Proxy Server のインストールプロセス」 にあるように、最新バージョンの Proxy をインストールします。
注記
Proxy サーバーが Red Hat Satellite に登録されており、かつこの Proxy が以前にカスタムチャンネルを管理していた場合、アップグレード前のバックアップからこのカスタムパッケージのリポジトリを復元します。パーミッションと所有権も適切に設定する必要があります。chmod 0750 /var/spool/rhn-proxy chown apache:apache /var/spool/rhn-proxy mkdir -m 0750 -p /var/spool/rhn-proxy/list chown apache:apache /var/spool/rhn-proxy/list
# chmod 0750 /var/spool/rhn-proxy # chown apache:apache /var/spool/rhn-proxy # mkdir -m 0750 -p /var/spool/rhn-proxy/list # chown apache:apache /var/spool/rhn-proxy/list
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow デフォルトのカスタムパッケージのリポジトリーは通常、/var/spool/rhn-proxy
です。 - インストール後に、サーバーを最新のエラータ更新にアップデートします。
yum update
# yum update
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Proxy Server サービスを再起動して、Proxy Server の機能をテストします。
/usr/sbin/rhn-proxy restart
# /usr/sbin/rhn-proxy restart
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
付録A サンプルの Satellite Proxy Server 設定ファイル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
/etc/rhn/rhn.conf
設定ファイルを使用すると、管理者はキー設定を確立することができます。ただし、このファイルに設定エラーがあると Satellite Proxy の障害が発生する可能性があるので、変更を加える際には注意してください。
traceback_mail
と proxy.rhn_parent
パラメーターに特に注意してください。詳細については以下のサンプルとそのコメント (コメントは列 1 のハッシュマーク (#) で識別できる) を確認してください。
重要
use_ssl
オプションを rhn.conf
に追加することができます。値を 0 に設定すると Satellite Proxy とそれより上位のサーバー間の SSL がオフになります。これを行うとセキュリティーの危険が大幅に高まることに注意してください。デフォルト値の 1 にオプションの設定を戻して SSL を再度有効にするか、または単に設定ファイルからその行を削除してください。
付録B 改訂履歴 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
改訂履歴 | |||||||
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改訂 3-22.1.400 | 2013-10-31 | ||||||
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改訂 3-22.1 | Wed Oct 16 2013 | ||||||
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改訂 3-22 | Thu Sep 12 2013 | ||||||
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改訂 3-21 | Wed Sep 11 2013 | ||||||
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改訂 3-20 | Wed Sep 11 2013 | ||||||
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改訂 3-19 | Wed Sep 11 2013 | ||||||
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改訂 3-18 | Wed Sep 11 2013 | ||||||
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改訂 3-17 | Tue Sep 10 2013 | ||||||
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改訂 3-16 | Thu Aug 29 2013 | ||||||
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改訂 3-15 | Sun Jul 28 2013 | ||||||
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改訂 3-14 | Sun Jul 28 2013 | ||||||
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改訂 3-13 | Wed Jul 24 2013 | ||||||
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改訂 3-12 | Tue Jul 23 2013 | ||||||
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改訂 3-11 | Wed July 12 2013 | ||||||
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改訂 3-10 | Wed July 12 2013 | ||||||
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改訂 3-9 | Wed July 12 2013 | ||||||
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改訂 3-8 | Wed July 11 2013 | ||||||
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改訂 3-7 | Wed July 11 2013 | ||||||
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改訂 3-6.1 | Tue Jul 2 2013 | ||||||
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改訂 3-6 | Wed Jun 26 2013 | ||||||
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改訂 3-5.1 | Thu Apr 18 2013 | ||||||
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改訂 3-5 | Wed Sept 19 2012 | ||||||
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改訂 3-4 | Wed Jul 4 2012 | ||||||
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改訂 3-0 | Wed Jul 4 2012 | ||||||
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改訂 2-5 | Thu Jan 5 2012 | ||||||
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改訂 2-4 | Mon Aug 15 2011 | ||||||
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改訂 2-3 | Wed Jun 22 2011 | ||||||
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改訂 2-2 | Wed Jun 15 2011 | ||||||
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改訂 2-1 | Fri May 27 2011 | ||||||
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改訂 2-0 | Fri May 6 2011 | ||||||
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改訂 1-9 | Wed April 27 2011 | ||||||
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改訂 1-8 | Mon Feb 7 2011 | ||||||
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