9.3. ISS (Inter-Satellite Synchronization) のユースケース


Inter-Satellite Synchronization (ISS) は組織のニーズに応じていくつか異なる方法で使用することができます。本セクションでは、ISS の使用方法と、これらのケースを設定/操作する方法を説明します。

例9.4 ステージング Satellite

この例では、Satellite を ステージング Satellite として使用して、コンテンツの準備とパッケージの品質保証作業を行い、実稼働での使用に適していることを確認します。コンテンツの実稼働での使用が承認されると、実稼働 Satellite はステージング Satellite のコンテンツの同期を実行します。

図9.1 ステージング Satellite

図9.2 Red Hat Network Hosted からの同期と Satellite ステージングサーバーからの同期

  1. satellite-sync コマンドを実行して、rhn_parent (通常は Red Hat Network Hosted) とデータを同期します。
    satellite-sync -c your-channel
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  2. 以下のコマンドを実行して、ステージングサーバーからのデータの同期を実行します。
    satellite-sync --iss-parent=staging-satellite.example.com -c custom-channel
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例9.5 同期されたスレーブ

この例では、マスター Satellite がスレーブにデータを直接提供し、変更は定期的に同期されます。

図9.3 マスターと全く同様に維持されるスレーブ Satellite

例9.6 スレーブのカスタムコンテンツ

この例では、マスター Satellite を開発チャンネルとして使用します。コンテンツはこのチャンネルからすべての実稼働スレーブ Satellite に配布されます。一部のスレーブ Satellite には、マスター Satellite チャンネルには存在しない追加のコンテンツが含まれます。これらのパッケージは維持されますが、マスター Satellite からのすべての変更はスレーブに同期されます。

図9.4 スレーブ Satellite が独自のカスタムコンテンツを維持

例9.7 双方向の同期

この環境では、2 つの Red Hat Satellite サーバーが相互に対してマスターとスレーブの両方として機能し、2 者間のコンテンツを同期することができます。コマンド satellite-sync が実行される Satellite サーバーは、コンテンツを他の Satellite サーバーからプルし、同期されるデータは、satellite-sync で実行されるオプションによって異なります。いずれのオプションも選択しないと、同期はそれまでに同期したものすべてを更新しようとします。

図9.5 双方向の同期

マスター Satellite の設定方法については、「手動による設定」 を参照してください。両方の Satellite サーバーをマスターとして設定すると、双方向の同期が作成されます。
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