8.11. リポジトリーのエクスポート
組織のライブラリー環境にあるリポジトリーのコンテンツを Satellite Server からエクスポートできます。このアーカイブファイルを使用して、別の Satellite Server または別の Satellite Server 組織に同じリポジトリーを作成できます。
次のコンテンツを Satellite Server からエクスポートできます。
- RPM リポジトリー
- Kickstart リポジトリー
- Ansible リポジトリー
- ファイルリポジトリー
Docker コンテンツを Satellite Server からエクスポートすることはできません。
エクスポートには次のデータが含まれます。
- リポジトリーメタデータを含む 2 つの JSON ファイル。
- 組織のライブラリー環境からのリポジトリーのコンテンツを含む 1 つ以上のアーカイブファイル。
インポートするには、すべてのファイル tar.gz
、toc.json
、metadata.json
が必要です。
前提条件
リポジトリーのコンテンツをエクスポートするには、エクスポート元の Satellite Server が次の条件を満たしていることを確認してください。
- エクスポートディレクトリーに、エクスポートに対応できる十分な空き容量があることを確認します。
-
/var/lib/pulp/exports
ディレクトリーに、エクスポートプロセス中に作成された一時ファイルにエクスポートされるリポジトリーのサイズに相当する十分な空き容量があることを確認します。 - エクスポートするライブラリーライフサイクル環境内のリポジトリーでダウンロードポリシーを 即時 に設定していることを確認する。詳細は、「ダウンロードポリシーの概要」 を参照してください。
- エクスポートする製品が、必要な日付に同期されることを確認する。
リポジトリーをエクスポートする
リポジトリー名または ID を使用してエクスポートします。
# hammer content-export complete repository \ --organization="My_Organization" \ --product="My_Product" \ --name="My_Repository"
オプション: エクスポートされたアーカイブがエクスポートディレクトリーにあることを確認します。
# ls -lh /var/lib/pulp/exports/My_Organization/Export-My_Repository/1.0/2021-03-02T03-35-24-00-00 total 68M -rw-r--r--. 1 pulp pulp 68M Mar 2 03:35 export-1e25417c-6d09-49d4-b9a5-23df4db3d52a-20210302_0335.tar.gz -rw-r--r--. 1 pulp pulp 333 Mar 2 03:35 export-1e25417c-6d09-49d4-b9a5-23df4db3d52a-20210302_0335-toc.json -rw-r--r--. 1 root root 443 Mar 2 03:35 metadata.json
チャンキングを使用してリポジトリーをエクスポート
多くの場合は、エクスポートされるコンテンツアーカイブのサイズは数ギガバイトです。小さいサイズのチャンクに分割する場合は、export コマンドで --chunk-size-gb
引数を使用して、サイズをギガバイト単位の整数値で制限できます。
コンテンツを 2 GB などの限られたサイズのアーカイブチャンクにエクスポートします。
# hammer content-export complete repository \ --chunk-size-gb=2 \ --organization="My_Organization" \ --product="My_Product" \ --name="My_Repository" Generated /var/lib/pulp/exports/My_Organization/Export-My_Repository/1.0/2021-03-02T03-35-24-00-00/metadata.json
オプション: エクスポートされたデータを表示します。
# ls -lh /var/lib/pulp/exports/My_Organization/Export-My_Repository/1.0/2021-03-02T03-35-24-00-00/