第1章 はじめに
Satellite では、Satellite 5 Server から Satellite 6 Server へ移行できます。Satellite 6 は Satellite 5 とは大きく異なります。そのため、(バージョン 4.x から 5.x へなどの) インプレースアップグレードプロセスは、バージョン 5 から 6 への移行には適用されません。新規サーバーに Satellite 6 をインストールして、クライアントをその新規 Satellite 6 のインスタンスに移行する必要があります。したがって、これはアップグレードプロセスではなく移行プロセスと呼ばれます。Red Hat は、Satellite サブスクリプションを二重で 1 年間提供するため、Satellite 5 クライアントから新しいシステムへ移行する場合に 限り、移行の前に Satellite 6 Server を構築してテストできます。
移行のワークフロー
Satellite 5 から Satellite 6 への移行プロセスは、以下のような手順になります。
- ドキュメントを読み、Satellite 6 製品の基礎を理解する。s390 システムに Satellite 5.8 を実行している場合は、x86_64 アーキテクチャーシステムに新規の Satellite 6 をビルドする必要があります。Satellite 6 は、s390 システムでは実行できません。
- 新しいマシンに Satellite 6 をインストールし、マニフェストでアクティベートし、CDN の Red Hat コンテンツと同期する。
- クライアントシステムにブートストラップをインストールする。
- 前提条件を満たしていることを確認して、ブートストラップスクリプトを実行し、クライアントを移行する。
サポート対象の Red Hat Enterprise Linux バージョン
Satellite 6 は、Satellite 5 とは異なり、Red Hat Enterprise Linux 4 以前で稼働しているクライアントをサポートしません。移行を開始する前に、すべてのクライアントが以下の Red Hat Enterprise Linux バージョンで設定されていることを確認してください。
- Red Hat Enterprise Linux 5.7 以降
- Red Hat Enterprise Linux 6.1 以降
- Red Hat Enterprise Linux 7.0 以降