2.3. コンテンツ管理
2.3.1. Red Hat Satellite 5
Red Hat Satellite 5 アーキテクチャーには、パッケージキャッシングのメカニズムで、Red Hat Satellite の帯域幅要件を低減し、カスタムパッケージのデプロイを可能にする Red Hat Satellite Proxy Server が同梱されています。Satellite Proxy は、クライアントシステムと Satellite Server を仲介する役目を果たします。
クライアントから見ると、Satellite Proxy と Satellite には違いがありません。ただし、Satellite Server から見ると、Satellite Proxy は特殊なタイプの Satellite クライアントになります。
Satellite Proxy サーバーは Satellite 5 専用の機能で、Satellite 6 では使用できません代わりに、Satellite 6 には、ほぼ同様の機能を提供する Capsule の概念が導入されています。
2.3.2. Red Hat Satellite 6
Satellite 6 アーキテクチャーには、Satellite 5 で Proxy サーバーが提供したのと同等レベルの機能を Satellite 6 に提供する Capsule Server が含まれます。
Capsule Server は、Proxy サーバーと同じように階層を作ることはできません。以下の図でそれを説明します。
図2.3 Satellite 5 Proxy および Satellite 6 Capsule Server の比較
Satellite 6.0 とともに配信された Capsule Server の最初のリリースでは、以下の機能を提供します。
- ミラーリポジトリーコンテンツ (Pulp ノード)。コンテンツは、ホストで使用される前に Pulp ノードで使用されます。
- ミラー Puppet コンテンツ (Puppet マスター)
- DHCP、DNS、および TFTP を使用して、Identity Management (IdM) と統合します。