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2.5. 組織の構造

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2.5.1. Red Hat Satellite 5

Red Hat Satellite 5 は、複数の異なる組織にシステム、コンテンツ、および設定をまとめることができます。これは複数の部門 (たとえば Finance (財務)、Marketing (マーケティング)、および Sales (営業)) をかかえる企業には有用です。各組織は、独自の設定およびシステムプロファイルがあり、個別の管理 Satellite として機能します。ただし、Satellite は複数の組織間でコンテンツ (ソフトウェアチャネル) を共有できます。

Red Hat Satellite 5 には、複数の Satellite Server 間でコンテンツを同期する機能があります。これにより、管理者は、Satellite が地理的に離れていても、同じソフトウェアチャンネルを共有できます。たとえば、企業のオフィスの場所が 3 つに分かれていて、各オフィスで Satellite が必要になった場合に、選択した親となる Satellite Server からコンテンツを同期します。

図2.4 Red Hat Satellite 5 のトポロジーの例

Red Hat Satellite 5 のトポロジーの例

システム管理操作はすべて、登録している Satellite で行われます。

2.5.2. Red Hat Satellite 6

Red Hat Satellite 6 は、組織とロケーションの管理に対して統合的なアプローチを取ります。システム管理者は、1 台の Satellite Server に、組織とロケーションをそれぞれ複数定義します。たとえば、3 つの国 (米国、英国、および日本) に 3 つの組織 (Finance (財務)、Marketing (マーケティング)、および Sales (営業)) がある会社について考えてみましょう。この例では、Satellite Server がすべての地理的な場所 (ロケーション) にあるすべての組織を管理しているため、システムを管理するためのコンテキストを 9 つ作成します。さらに、ユーザーはロケーションを定義し、そのロケーションをネストして階層を作成できます。たとえば、Satellite 管理者が、米国のロケーションをさらにボストン、フェニックス、サンフランシスコなどの都市に分けるような場合です。

図2.5 Red Hat Satellite 6 のトポロジーの例

Red Hat Satellite 6 のトポロジーの例

コンテンツと設定は、メインの Satellite Server と、特定のロケーションに割り当てられた Satellite Capsule との間で同期されますが、メインの Satellite Server が管理機能を保持します。

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