3.3. Capsule Server のアップグレード


このセクションは、Capsule Server を 6.10 から 6.11 にアップグレードする方法を説明します。

作業開始前の準備

  • Capsule Server をアップグレードする前に、Satellite Server をアップグレードする必要があります。Capsule は、Satellite とは別にアップグレードできます。詳細は、「Satellite とは別の Capsule のアップグレード」 を参照してください。
  • Red Hat Satellite Capsule 6.11 リポジトリーが Satellite Server で有効になっており、同期されていることを確認します。
  • Satellite Server 上の必要なリポジトリーを必ず同期してください。詳細は、「新しいリポジトリーの同期」 を参照してください。
  • コンテンツビューを使用して Capsule Server のベースオペレーティングシステムへの更新を制御する場合、そのコンテンツビューを新しいリポジトリーで更新し、更新済みのバージョンを公開して、プロモートします。詳細は、Content Management GuideManaging Content Views を参照してください。
  • 新たにアップグレードした Satellite Server に、Capsule のベースシステムが登録されていることを確認します。
  • 新たにアップグレードした Satellite Server で、Capsule の組織と場所が正しく設定されていることを確認します。
  • Capsule Server をアップグレードする前に、ファイアウォールの設定を確認して更新してください。詳細については、Capsule Server のインストールCapsule インストールのための環境準備 を参照してください。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

Capsule Server のアップグレード

  1. バックアップを作成します。

    • 仮想マシンで、スナップショットを作成します。
    • 物理マシンで、バックアップを作成します。

      バックアップに関する詳細は、Administering Red Hat Satellite 6.10 ガイドの Backing Up Satellite Server and Capsule Server を参照してください。

  2. Satellite Server で証明書を再生成します。

    1. デフォルトの証明書を使用する Capsule の証明書を再生成します。

      1. ロードバランシングを使用しない Capsule Server の場合:

        # capsule-certs-generate --foreman-proxy-fqdn "_capsule.example.com_" \
        --certs-update-all \
        --certs-tar "~/_capsule.example.com-certs.tar_"
        Copy to Clipboard
      2. 負荷分散されている Capsule Server の場合:

        # capsule-certs-generate --foreman-proxy-fqdn "_capsule.example.com_" \
        --certs-update-all \
        --foreman-proxy-cname "_load-balancer.example.com_" \
        --certs-tar "~/_capsule.example.com-certs.tar_"
        Copy to Clipboard
    2. カスタム証明書を使用する Capsule の証明書を再生成します。

      1. ロードバランシングを使用しない Capsule Server の場合:

        # capsule-certs-generate --foreman-proxy-fqdn "_capsule.example.com_" \
        --certs-tar "~/_capsule.example.com-certs.tar_" \
        --server-cert "/root/capsule_cert/_capsule_cert.pem_" \
        --server-key "/root/capsule_cert/_capsule_cert_key.pem_" \
        --server-ca-cert "/root/capsule_cert/_ca_cert_bundle.pem_" \
        --certs-update-server
        Copy to Clipboard
      2. 負荷分散されている Capsule Server の場合:

        # capsule-certs-generate --foreman-proxy-fqdn "_capsule.example.com_" \
        --certs-tar "~/_capsule.example.com-certs.tar_" \
        --server-cert "/root/capsule_cert/_capsule_cert.pem_" \
        --server-key "/root/capsule_cert/_capsule_cert_key.pem_" \
        --server-ca-cert "/root/capsule_cert/_ca_cert_bundle.pem_" \
        --foreman-proxy-cname "_load-balancer.example.com_" \
        --certs-update-server
        Copy to Clipboard

        認証局によって署名されたカスタム SSL 証明書の詳細については、Capsule Server のインストールカスタムの SSL 証明書の Capsule Server へのデプロイ を参照してください。

  3. 作成される tarball を Capsule にコピーします。ロケーションは、インストーラーが期待するものと一致する必要があります。これを確認するには、Capsule で grep tar_file /etc/foreman-installer/scenarios.d/capsule-answers.yaml を使用します。
  4. yum のキャッシュを消去します。

    # yum clean metadata
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  5. Capsule が rhel-7-server-satellite-maintenance-6.11-rpms にアクセスできることを確認し、satellite-maintain を更新します。

    # subscription-manager repos --enable rhel-7-server-satellite-maintenance-6.11-rpms
    # yum --disableplugin=foreman-protector update rubygem-foreman_maintain satellite-maintain
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  6. Capsule Server で foreman_url 設定が Satellite FQDN を参照していることを確認します。

    # grep foreman_url /etc/foreman-proxy/settings.yml
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  7. 利用可能なバージョンを確認して、希望のバージョンが表示されていることを確認します。

    # satellite-maintain upgrade list-versions
    Copy to Clipboard
  8. アップグレードには時間がかかるため、tmux などのユーティリティーを使用して、通信セッションを一時停止し、再接続してください。これにより、コマンドシェルに接続し続けなくてもアップグレードの進捗が確認できるようになります。

    アップグレードコマンドを実行しているコマンドシェルへの接続がなくなった場合は、/var/log/foreman-installer/capsule.log ファイルのログメッセージで、プロセスが完全に終了したかどうかを確認できます。

  9. ヘルスチェックオプションを使用して、システムがアップグレードの準備ができているかどうかを確認します。

    # satellite-maintain upgrade check --target-version 6.11
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    結果を確認し、アップグレードを実行する前に、強調表示されているエラー状態に対応します。

  10. アップグレードを実行します。

    # satellite-maintain upgrade run --target-version 6.11
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  11. カーネルパッケージが最後に更新された日時を確認します。

    # rpm -qa --last | grep kernel
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  12. オプション: カーネルを更新してから再起動していない場合には、システムを再起動します。

    # reboot
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  13. オプション: DNS または DHCP 設定ファイルを手動で編集した場合には、以前に作成したバックアップを使用して、DNS と DHCP の設定ファイルに必要なすべての変更を確認し、復元します。
  14. オプション: カスタムリポジトリーを使用する場合は、アップグレードの完了後にそのカスタムリポジトリーを必ず有効にしてください。
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