第1章 アップグレードの概要
現在の RedHatSatellite のインストールを RedHatSatellite 6.11 にアップグレードする前に、以下の前提条件と利用可能なアップグレードパスを確認してください。
Red Hat カスタマーポータルの Red Hat Satellite Upgrade Helper では、対話式のアップグレード手順がご利用になれます。このアプリケーションは、現在のバージョン番号に適した手順を提供します。アップグレードパスに固有の手順や、既知の問題を回避する手順を確認できます。詳細は、RedHat カスタマーポータルの Satellite Upgrade Helper を参照してください。
Capsule は、Satellite とは別にアップグレードできます。詳細は、「Satellite とは別の Capsule のアップグレード」 を参照してください。
1.1. 前提条件
Satellite 6.11 へのアップグレードは、Satellite インフラストラクチャー全体に影響します。アップグレード前に以下を完了してください。
- Red Hat Satellite 6.11 の リリースノート を参照してください。
- アップグレードパスの計画を立てます。詳細は、「アップグレードパス」 を参照してください。
必要とされるダウンタイムを計画します。Satellite サービスはアップグレード時は停止します。アップグレードプロセスの期間は、ハードウェアの設定、ネットワークの速度、サーバーに保存されているデータ量により異なる可能性があります。
Satellite のアップグレードには約 1 - 2 時間かかります。
Capsule のアップグレードには約 10 - 30 分かかります。
- サーバーに十分なストレージ容量があることを確認します。詳細は、オンライン接続ネットワークからの Satellite Server のインストール の インストールのための環境準備 と Capsule Server のインストール の インストールのための環境準備 を参照してください。
- Satellite Server およびすべての Capsule Server をバックアップします。詳細は、Administering Red Hat Satellite ガイドの Backing Up Satellite Server and Capsule Server を参照してください。
- Satellite のバージョンごとに API コマンドが異なる場合があるので、使用しているスクリプトに Satellite API コマンドが含まれる場合は、更新の計画を立てます。
設定ファイルを手動で、または Hiera などのツールを使用して、カスタマイズした場合には、このカスタマイズした内容は、アップグレード時または更新時にインストールスクリプトを実行すると上書きされます。satellite-installer スクリプトで --noop
オプションを使用すると、変更をテストできます。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューションの How to use the noop option to check for changes in Satellite config files during an upgrade を参照してください。