5.2. バックアップからの Satellite Server または Capsule Server の復元

手順5.5 完全バックアップからの Satellite Server または Capsule Server の復元

1. 『Red Hat Satellite 6 インストールガイドの手順で Satellite 6 をインストール』する^[1].
2. バックアップデータを Satellite のローカルファイルシステムにコピーします。/tmp/ または /var/tmp/ を使用します。Satellite Server または Capsule Server のベースシステムにこのデータを格納するのに十分な領域と、復元後にバックアップ内に含まれる /etc/ と /var/ ディレクトリー内のすべてのデータを格納するのに十分な領域があること。
   du -sh directory_nameコマンドを使用してディレクトリー が使用する領域を、df -h directory_name コマンドを使用して空き領域の有無を確認することができます。複数のディレクトリーからの結果の合計を合計するには、--total オプションを追加します。
3. 復元スクリプトを実行します。

   # katello-restore backup_directory

   Copy to Clipboard Toggle word wrap
   ここでの backup_directory は、バックアップされたデータを格納しているタイムスタンプ付きのディレクトリーまたはサブディレクトリーになります。ターゲットディレクトリーは、アーカイブ内に含まれている設定ファイルから読み込まれます。リカバリーの試行時にターゲットディレクトリーが存在しない場合は、エラーが発生し、適切なディレクトリーを要求します。コピーするデータサイズが原因で、復元プロセスの完了に時間がかかる場合があります。増分バックアップが存在する場合は、手順5.6「増分バックアップからの Satellite Server または Capsule Server の復元」 を参照してください。

手順5.6 増分バックアップからの Satellite Server または Capsule Server の復元

1. 『Red Hat Satellite 6 インストールガイドの手順で Satellite 6 をインストール』する^[2].
2. 手順5.5「完全バックアップからの Satellite Server または Capsule Server の復元」 の説明に従って、最新の完全バックアップを復元します。
3. バックアップデータを Satellite のローカルファイルシステム（例： /var/tmp/satellite-backup/ ）にコピーします。Satellite Server または Capsule Server のベースシステムにこのデータを格納するのに十分な領域と、復元後にバックアップ内に含まれる /etc/ と /var/ ディレクトリー内のすべてのデータを格納するのに十分な領域があること。
4. 復元スクリプトを実行します。

   # katello-restore backup_directory_X

   Copy to Clipboard Toggle word wrap
   backup_directory_X は、増分バックアップを含むタイムスタンプ付きのディレクトリーまたはサブディレクトリーです。増分バックアップが作成された順序で復元します。例： backup_directory_1、backup_directory_2ターゲットディレクトリーは、アーカイブ内に含まれている設定ファイルから読み込まれます。リカバリーの試行時にターゲットディレクトリーが存在しない場合は、エラーが発生し、適切なディレクトリーを要求します。