2.2. 初期設定の実行
このセクションでは、Red Hat Satellite Server をインストールするときにホストオペレーティングシステムの初期設定を実行する方法について詳しく説明します。これには、時間の同期、sos パッケージのインストール、インストールオプションの指定が含まれます。
続行する前に、どのマニフェストまたはパッケージが環境に関連するかを検討してください。マニフェストの詳細は、Red Hat Satellite コンテンツ管理ガイド の サブスクリプションの管理を 参照してください。
2.2.1. 時間の同期 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
時間のずれの影響を最小限に抑えるには、ホストオペレーティングシステムで時間同期機能を起動して有効にする必要があります。システムの時刻が正しくない場合、証明書の検証が失敗する可能性があります。
NTP ベースの時間同期装置として、chronyd と ntpd の 2 つが利用可能です。chronyd 実装は、頻繁に中断されるシステムや、ネットワークアクセスが断続的に発生するシステムに特に推奨されます。ntpd 実装は、chronyd でまだサポートされていないプロトコルまたはドライバーのサポートが特に必要な場合にのみ使用してください。
ntpd と chronyd の違いの詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者ガイド の ntpd と chronyd の相違点を 参照してください。
chronyd を使用した時間の同期
chronyd をインストールします。
yum install chrony
# yum install chronyCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow chronyd サービスを起動して、有効にします。
systemctl start chronyd systemctl enable chronyd
# systemctl start chronyd # systemctl enable chronydCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.2.2. ホストオペレーティングシステムへの SOS パッケージのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ホストオペレーティングシステムに sos パッケージをインストールする必要があります。sos パッケージを使用すると、Red Hat Enterprise Linux システムから設定および診断情報を収集できます。このパッケージを使用すると、Red Hat テクニカルサポートへのサービスリクエストの起票時に必要な初期システム分析を提示できます。sos の使用に関する詳細は、Red Hat カスタマーポータルのナレッジベースソリューション sosreport とは何ですか。Red Hat Enterprise Linux 4.6 以降で sosreport を作成する方法は? を 参照してください。
sos パッケージをインストールします。
yum install sos
# yum install sos
2.2.3. インストールオプションの指定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Satellite Server は 、satellite-installer インストールスクリプトを使用してインストールされ、初期設定の一部として、Satellite を自動または手動で設定します。
以下のいずれかの設定方法を選択します。
自動設定 - この方法は、インストールスクリプトの実行時に応答ファイルを使用して設定プロセスを自動化することによって実行されます。応答ファイルは、コマンドまたはスクリプトによって読み取られるパラメーターのリストを含むファイルです。デフォルトの Satellite の応答ファイルは
/etc/foreman-installer/scenarios.d/satellite-answers.yamlです。使用中の応答ファイルは、/etc/foreman-installer/scenarios.d/satellite.yaml設定ファイルのanswer_fileディレクティブで設定します。応答ファイルを使用したインストールスクリプトを使用して初期設定を実行するには、「応答ファイルを使用した初期設定の自動実行」。
手動設定 - この方法は、1 つ以上のコマンドオプションを使用してインストールスクリプトを実行することによって実行されます。コマンドオプションは、対応するデフォルトの初期設定オプションを上書きし、Satellite 応答ファイルに記録されます。必要なオプションの設定に、必要に応じてスクリプトは何回でも実行することができます。
コマンドラインオプション付きのインストールスクリプトを使用して初期設定を実行するには、「手動による初期設定」。
Satellite インストーラーの実行時に使用するオプションによっては、設定が完了するのに数分かかることがあります。管理者は応答ファイルを表示して、両方の方法で以前に使用されたオプションを確認できます。
2.2.3.1. 手動による初期設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
初期設定の手順では、組織、ロケーション、ユーザー名、およびパスワードが作成されます。初期設定後に、必要に応じて追加の組織と場所を作成できます。初期設定では、MongoDB および PostgreSQL データベースも同じサーバーにインストールします。デプロイメントによっては、外部データベースを使用するとパフォーマンスが向上する場合があります。
インストールプロセスの完了には、数十分かかることがあります。システムにリモートで接続している場合は、リモートシステムから切断された場合にインストールの進行状況を確認できるように、通信セッションを一時停止して再接続できる screen などのユーティリティーの使用を検討してください。Red Hat ナレッジベースの記事 How to use the screen command には screen のインストールについて記載されています。または、詳しくは screen の man ページを参照してください。インストールコマンドを実行しているシェルへの接続が切断された場合は、/var/log/foreman-installer/satellite.log のログを参照してプロセスが正常に完了したかどうかを確認します。
Satellite Server の手動設定
satellite-installer --scenario satellite --help コマンドを使用して、利用可能なオプションとすべてのデフォルト値を表示します。値を指定しない場合は、デフォルト値が使用されます。
オプション --foreman-initial-organization には意味のある値を指定することを推奨します。たとえば、会社名を指定できます。値に一致する内部ラベルが作成されますが、このラベルは後で変更できません。値を指定しない場合は、ラベルが Default_Organization の Default Organization という名前の組織が作成されます。組織名は変更できますが、ラベルは変更できません。
デフォルトでは、インストーラーが設定するすべての設定ファイルが Puppet によって管理されます。satellite-installer を実行すると、Puppet が管理するファイルに手動で加えられた変更が初期値で上書きされます。デフォルトでは、Satellite Server は Puppet エージェントがサービスとして実行される状態でインストールされます。必要に応じて、--Puppet-runmode=none オプションを使用して、Satellite Server 上の Puppet エージェントを無効にすることができます。
DNS ファイルと DHCP ファイルを手動で管理する場合には、--foreman-proxy-dns-managed=false オプションと --foreman-proxy-dhcp-managed=false オプションを使用して、各サービスに関連するファイルが Puppet で管理されないようにします。他のサービスにカスタム設定を適用する方法の詳細は、以下を参照してください。付録B Red Hat Satellite へのカスタム設定の適用。
Satellite で外部データベースを使用する場合は、Satellite インストーラー ツールを実行する前に、外部データベースを設定して指定する必要があります。詳細は、接続されたネットワークからの Satellite Server のインストール の Satellite を使用した外部データベースの使用を 参照してください。
このスクリプトは、進捗を表示し、/var/log/foreman-installer/satellite.log にログを記録します。
切断環境でインストールしている場合は、ISO イメージをアンマウントします。
umount /media/sat6 umount /media/rhel7-server
# umount /media/sat6
# umount /media/rhel7-server
2.2.3.2. 応答ファイルを使用した初期設定の自動実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
応答ファイルを使用すると、カスタマイズされたオプションでインストールを自動化できます。最初の応答ファイルにはまばらにデータが入力されており、satellite-installer スクリプトを初めて実行した後、応答ファイルにインストール用の標準パラメーター値が入力されます。すでに Satellite Server を上記の方法でインストールしている場合は、「手動による初期設定」、この方法を使用する必要はありません。ただし、これを使用して、いつでも Satellite Server の設定を変更することができます。
ネットワークの変更の場合は、可能な限り、IP アドレスの代わりに FQDN を使用する必要があります。
応答ファイルを使用して Satellite Server を自動的に設定する
デフォルトの応答ファイル
/etc/foreman-installer/scenarios.d/satellite-answers.yamlをローカルファイルシステムの場所にコピーします。cp /etc/foreman-installer/scenarios.d/satellite-answers.yaml \ /etc/foreman-installer/scenarios.d/my-answer-file.yaml
# cp /etc/foreman-installer/scenarios.d/satellite-answers.yaml \ /etc/foreman-installer/scenarios.d/my-answer-file.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
設定可能なすべてのオプションを表示するには、
satellite-installer --scenario satellite --helpコマンドを実行します。 - 応答ファイルのコピーを開き、ご使用の環境に適した値を編集し、ファイルを保存します。
/etc/foreman-installer/scenarios.d/satellite.yamlファイルを開き、カスタム応答ファイルを参照する応答ファイルエントリーを編集します。:answer_file: /etc/foreman-installer/scenarios.d/my-answer-file.yaml
:answer_file: /etc/foreman-installer/scenarios.d/my-answer-file.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow satellite-installerスクリプトを実行します。satellite-installer --scenario satellite
# satellite-installer --scenario satelliteCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 切断環境でインストールしている場合は、ISO イメージをアンマウントします。
umount /media/sat6 umount /media/rhel7-server
# umount /media/sat6 # umount /media/rhel7-serverCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
2.2.4. カスタマーポータルでサブスクリプションの割り当ての作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
サブスクリプション情報には、Red Hat カスタマーポータルからアクセスできます。サブスクリプション割り当てを使用して、Red Hat Satellite などのオンプレミス管理アプリケーションで使用するサブスクリプションを割り当てることもできます。
- ブラウザーで https://access.redhat.com/ を開き、システムを Red Hat Subscription Management に登録するために使用した Red Hat アカウントにログインします。
- カスタマーポータルの左上隅にある [サブスクリプション] に移動します。
- サブスクリプション割り当て に移動します。
- [新しいサブスクリプション割り当ての作成] を クリックします。
- 名前 フィールドに名前を入力します。
- タイプ リストから、Satellite Server に対応するタイプとバージョンを選択します。
- Create をクリックします。
2.2.5. 割り当てへのサブスクリプションの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の手順では、サブスクリプションを割り当てに追加する方法について説明します。
- サブスクリプション割り当て に移動します。
- 変更するサブスクリプションの名前を選択します。
- Subscriptions タブをクリックします。
- Add Subscriptions をクリックします。
- Red Hat 製品サブスクリプションのリストが表示されます。各製品の エンタイトルメント数量 を入力します。
- 課題を完了するには、[送信] をクリックします。
割り当てにサブスクリプションを追加したら、マニフェストファイルをエクスポートします。
2.2.6. カスタマーポータルからのサブスクリプションマニフェストのエクスポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
1 つ以上のサブスクリプションがあるサブスクリプション割り当てを表示し、以下のいずれかからマニフェストをエクスポートできます。
- [詳細] タブの [サブスクリプ ション] セクションで、[マニフェストのエクスポート] ボタンをクリックします。
- [サブスクリプション] タブから、[マニフェストのエクスポート] ボタンをクリックします。
マニフェストがエクスポートされると、カスタマーポータルは選択したサブスクリプション証明書をエンコードし、.zip アーカイブを作成します。これは、Satellite Server にアップロードできるサブスクリプションマニフェストです。
2.2.7. Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Satellite 6 Web UI と CLI は、マニフェストをインポートする手段を提供します。
Web UI をご利用の場合
- コンテキストが、使用する組織に設定されていることを確認します。
- コンテンツ > Red Hat サブスクリプション に移動します。
- マニフェストの管理 をクリックすると、組織のマニフェストページが表示されます。
- [ファイルの選択] をクリックし、サブスクリプションマニフェストを選択して、[アップロード] を クリックします。
CLI をご利用の場合
Red Hat Satellite 6 CLI では、マニフェストが Satellite Server 上に存在している必要があります。ローカルクライアントシステムで、マニフェストを Satellite Server にコピーします。
scp ~/manifest_file.zip root@satellite.example.com:~/.
[user@client ~]$ scp ~/manifest_file.zip root@satellite.example.com:~/.
次に、以下のコマンドを使用してインポートします。
hammer subscription upload \ --file ~/manifest_file.zip \ --organization "organization_name"
[root@satellite ~]# hammer subscription upload \
--file ~/manifest_file.zip \
--organization "organization_name"
数分後、CLI により、マニフェストのインポートに成功したことが報告されます。
このセクションを完了すると、リポジトリーを有効にして Red Hat コンテンツをインポートできるようになります。これは、次の手順の一部を実行するための前提条件です。詳細は、Red Hat Satellite コンテンツ管理ガイド の Red Hat コンテンツのインポートを 参照してください。