第16章 検索およびブックマーク機能
Satellite Web UI は Web UI の大半のページで利用できる強力な検索機能を特長としています。この機能によって Satellite Server が管理するあらゆる種類のリソースを検索できます。検索では、フリーテキストと構文ベースのクエリーの両方を使用でき、クエリーは詳細な予測入力を使用して実行されます。検索クエリーは今後の再利用に備えてブックマークとして保存することができます。
16.1. 検索クエリーの構築
検索クエリーの入力を開始すると、現在のクエリーを補完する有効なオプションの一覧が表示されます。一覧からオプションを選択するか、補完機能を使用してクエリーを構築するか、または入力を継続するかのいずれかのオプションを選択できます。検索エンジンがフリーテキストを解釈する方法については、「フリーテキスト検索の使用」 を参照してください。
16.1.1. クエリーの構文
パラメーター、演算子、値
検索に利用できるフィールド、リソースおよびクエリーが解釈される方法はコンテキスト、つまり検索を実行するページによって異なります。たとえば、「ホスト」ページの「ホストグループ」フィールドは「ホストグループ」ページの「名前」フィールドに相当します。またフィールドのタイプにより、利用可能な演算子および許可される値が決まります。すべての演算子の一覧については、演算子 を参照してください。値の形式についての説明は、値 を参照してください。
16.1.2. 演算子
パラメーター と 値 の間で使用できるすべての演算子は以下の表に一覧表示されています。予測に基づいて構築されるクエリーで表示される可能性のある他の記号および特殊文字 (コロンなど) には特別な意味がなく、フリーテキストとして処理されます。
演算子 | ショートネーム | 説明 | 例 |
---|---|---|---|
= |
EQUALS |
数値、時間的な値 (temporal value) またはテキストの値を受け入れます。テキストの場合、大文字と小文字が区別された完全一致が返されます。 |
|
!= |
NOT EQUALS | ||
~ |
LIKE |
テキストまたは時間的な値 (temporal value) を受け入れます。大文字と小文字を区別しない一致を返します。1 文字の場合の _、ゼロを含む任意の数の文字の場合の % または たは * などのワイルドカードを受け入れます。ワイルドカードが指定されない場合、文字列はワイルドカードで囲まれている場合の様に処理されます (例: %rhel7%)。 |
|
!~ |
NOT LIKE | ||
> |
GREATER THAN |
数値、または時間的な値 (temporal value) を受け入れます。時間的な値の場合、演算子 > is は「later than (次の日付より後)」として、< は「earlier than (次の日付より前)」として解釈されます。どちらの演算子も EQUALS: >= <= と組み合わせることができます。 |
|
< |
LESS THAN | ||
^ |
IN |
SQL の場合と同様に、値の一覧に対して式を比較します。値が含まれる一致または値の含まれない一致をそれぞれ返します。 |
|
!^ |
NOT IN | ||
HAS or set? |
|
存在する値、または存在しない値をそれぞれ返します。 |
|
NOT HAS or null? |
|
記述された構文に従う単純なクエリーを組み合わせて、論理演算子の AND、OR および NOT を使用してより複雑なクエリーにすることができます。演算子の代替表記も使用できます。
演算子 | 代替表記 | 例 | ||
---|---|---|---|---|
and |
& |
&& |
<空白文字> |
|
or |
| |
|| |
|
|
not |
– |
! |
|
|
16.1.3. 値
- テキストの値
空白文字を含むテキストは引用符で囲む必要があります。囲まないと、空白は AND 演算子として解釈されます。
例:
hostgroup = "Web servers"
検索は、「Web Servers」という名前の割り当て済みのホストグループとともにホストを返します。
hostgroup = Web servers
検索は、%servers% に一致するフィールドを持つホストグループ Web のホストを返します。
- 時間の値
以下を含め、数多くの日付/時刻形式を使用できます。
- "10 January 2017"
- "10 Jan 2017"
- 10-January-2017
- 10/January/2017
- "January 10, 2017"
- 「Today」、「Yesterday」など。
02/10/2017 または 10-02-2017 などのあいまいな日付形式を使用しないようにしてください。
16.2. フリーテキスト検索の使用
フリーテキストを入力する際、複数のフィールドにまたがって検索が実行されます。たとえば、「64」と入力する場合、検索は名前、IP アドレス、MAC アドレスおよびアーキテクチャーにこの数字が含まれるすべてのホストを返します。
複数の語句からなるクエリーは引用符で囲む必要があります。囲まないと、空白文字は AND 演算子として解釈されます。
検索はすべてのフィールドで実行されるため、フリーテキストの検索結果は非常に正確になりますが、多数のホストで実行する場合などには検索スピードが遅くなる可能性があります。このため、可能な限りフリーテキストを使用せず、より具体的で、構文ベースのクエリーを使用することが推奨されます。
16.3. ブックマークの管理
検索クエリーをブックマークとして保存し、再利用することもできます。ブックマークは削除したり、変更したりすることもできます。
ブックマークは、作成されたページでのみ表示されます。一部のページには、すべての アクティブ
または 無効な
ホストなど、一般的な検索で使用可能なデフォルトのブックマークがあります。
16.3.1. ブックマークの作成
本セクションでは、検索クエリーをブックマークとして保存する方法について説明します。関連ページ用の検索クエリーのブックマークは、作成したそのページで保存する必要があります。たとえば、ホスト関連の検索クエリーは、ホストページで保存します。
ブックマークを作成するには、以下の手順に従います。
- ブックマークを作成するページに移動します。
- 検索 フィールドに保存する検索クエリーを入力します。
- 検索 ボタンの右側にある矢印を選択し、この検索をブックマーク を選択します。
- 名前 フィールドに 新規ブックマークの名前を入力します。
- 検索クエリー フィールドに正しい検索クエリーがあることを確認します。
公開 チェックボックスの設定を確認します。
- 公開 にチェックを入れると、ブックマークが公開されて全ユーザーに見えるようになります。
- 公開 のチェックを外すと、ブックマークが非公開となり、作成したユーザーのみに見えるようになります。
- 送信 をクリックします。
作成されたことを確認するには、検索 ボタンの右側にある矢印を選択してブックマーク一覧を表示するか、管理 > ブックマーク に移動してから、ブックマークの名前を ブックマーク 一覧で確認します。
16.3.2. ブックマークの削除
ブックマークは、ブックマークページで削除できます。
ブックマークの削除手順
- 管理 > ブックマーク に移動します。
- ブックマークページで、削除するブックマークの 削除 をクリックします。
- 確認ウィンドウが表示されたら、OK をクリックして削除を確認します。
削除されたことを確認するには、ブックマークの名前がないことを ブックマーク 一覧で確認します。