5.3. iPXE を直接使用するための Satellite Server のチェーンブート
この手順を使用して、iPXE がネットワーク通信または UNDI インターフェイスに内蔵のドライバーを使用するように設定します。Satellite Server と Capsule が iPXE を使用するように設定する方法は異なります。
この手順を使用できるのは、ベアメタルホストのみです。
直接または UNDI ワークフローと共に iPXE をチェーンブート
- ホストの電源をオンにします。
- PXE ドライバーは、DHCP を使用してネットワークの認証情報を取得します。
-
PXE ドライバーは、TFTP を使用して PXELinux ファームウェア
pxelinux.0
を取得します。 - PXELinux は、TFTP サーバーの設定ファイルを検索します。
-
PXELinux は、iPXE
ipxe.lkrn
またはundionly-ipxe.0
をチェーンロードします。 - iPXE は、再び DHCP を使用してネットワークの認証情報を取得します。
- iPXE は、DHCP を使用して HTTP アドレスを取得します。
- iPXE が テンプレート Capsule から iPXE テンプレートをチェーンロードします。
- iPXE が、インストーラーのカーネルおよび初期 RAM ディスクをロードします。
iPXE で検出サービスを使用する場合は、「iPXE の Discovery サービスの設定」 を参照してください。
iPXE を使うための Red Hat Satellite Server の設定
デフォルトのテンプレートを使用して、ホストの iPXE ブーティングを設定できます。テンプレートのデフォルトの値を変更する場合は、テンプレートをクローンし、そのクローンを編集します。
手順
-
Satellite Web UI で、ホスト > プロビジョニングテンプレート に移動し、
PXELinux chain iPXE
または BIOS システムにはPXELinux chain iPXE UNDI
と入力し、検索 をクリックします。 - オプション: テンプレートを変更する場合は、クローン をクリックして独自の名前を入力し、送信 をクリックします。
- 使用するテンプレートの名前をクリックします。
- テンプレートをクローンした場合、変更が必要な時は テンプレート タブで実施できます。
- 関連付け タブをクリックし、ホストが使用するオペレーティングシステムを選択します。
- ロケーション タブをクリックして、ホストの所在を追加します。
- 組織 タブをクリックして、ホストが属する組織を追加します。
- 送信 をクリックして変更を保存します。
-
プロビジョニングテンプレート ページの検索フィールドに
Kickstart default iPXE
を入力し、検索 をクリックします。 - オプション: テンプレートを変更する場合は、クローン をクリックして独自の名前を入力し、送信 をクリックします。
- 使用するテンプレートの名前をクリックします。
- テンプレートをクローンした場合、変更が必要な時は テンプレート タブで実施できます。
- 関連付け タブをクリックし、テンプレートをホストが使用するオペレーティングシステムに関連付けします。
- ロケーション タブをクリックして、ホストの所在を追加します。
- 組織 タブをクリックして、ホストが属する組織を追加します。
- 送信 をクリックして変更を保存します。
- ホスト > オペレーティングシステム に移動し、ホストのオペレーティングシステムを選択します。
- テンプレート タブをクリックします。
- PXELinux テンプレート リストから、使用するテンプレートを選択します。
- iPXE テンプレート リストから、使用するテンプレートを選択します。
- 送信 をクリックして変更を保存します。
- ホスト > すべてのホスト に移動し、使用するホストを選択します。
- テンプレート タブを選択し、PXELinux テンプレート リストから レビュー を選択して、そのテンプレートが正しいテンプレートであることを確認します。
- iPXE テンプレート リストから レビュー を選択して、テンプレートが正しいことを確認します。PXELinux のエントリーがない場合、または新しいテンプレートが見つからない場合は、ホスト > すべてのホスト に移動し、ホスト上で 編集 をクリックします。オペレーティングシステム タブをクリックし、続いてプロビジョニングテンプレート 解決 ボタンをクリックして、テンプレートのリストをリフレッシュします。
Satellite の iPXE ブートストラップ機能を使用するには、
dhcpd.conf
ファイルを次のように設定します。if exists user-class and option user-class = "iPXE" { filename "http://satellite.example.com/unattended/iPXE?bootstrap=1"; } elsif option architecture = 00:06 { filename "ipxe.efi"; } elsif option architecture = 00:07 { filename "ipxe.efi"; } elsif option architecture = 00:09 { filename "ipxe.efi"; } else { filename "undionly.0"; }
分離したネットワークを使用する場合には、Satellite Server の URL ではなく、TCP ポートが
8000
の Capsule Server URL を使用します。注記http://satellite.example.com/unattended/iPXE
では、Red Hat Satellite Capsulehttp://capsule.example.com:8000/unattended/iPXE
を使用することもできます。アップグレード後は必ず、/etc/dhcp/dhcpd.conf
ファイルを更新してください。