第1章 アプリケーションとサービスのセキュア化のプランニング
Red Hat Single Sign-On は、OpenID Connect (OAuth 2.0 への拡張) と SAML 2.0 の両方をサポートします。クライアントおよびサービスのセキュリティーを保護する場合は、最初に使用するものを決定する必要があります。OpenID Connect や他の SAML でセキュリティー保護するオプションを選択することもできます。
クライアントやサービスのセキュリティーを保護するには、選択したプロトコルにアダプターまたはライブラリーが必要になります。Red Hat Single Sign-On には、選択したプラットフォーム用の独自のアダプターが含まれていますが、汎用 OpenID Connect Relying Party ライブラリーおよび SAML Service Provider ライブラリーを使用することもできます。
1.1. クライアントアダプター
Red Hat Single Sign-On クライアントアダプターは、Red Hat Single Sign-On でアプリケーションおよびサービスのセキュリティーを簡単に保護するライブラリーです。基礎となるプラットフォームやフレームワークへの密接な統合を提供するため、ライブラリーではなくアダプターを呼び出します。これにより、アダプターは使いやすく、ライブラリーで通常必要とされるものよりも必要なボイラープレートコードよりも少なくなります。