第7章 フィーチャーゲート
Streams for Apache Kafka Operator は、フィーチャーゲートを使用して特定の機能を有効または無効にします。フィーチャーゲートを有効にすると、関連す Operator の動作が変更され、対応する機能が Streams for Apache Kafka デプロイメントに導入されます。
フィーチャーゲートの目的は、機能を完全に採用する前に、その機能を容易に試用およびテストできるようにすることです。フィーチャーゲートの状態 (有効または無効) は、その成熟度レベルに応じてデフォルトで異なる場合があります。
フィーチャーゲートが一般公開 (GA) になると、デフォルトで有効な状態に移行し、Streams for Apache Kafka デプロイメントの永続的な部分になります。GA ステージのフィーチャーゲートを無効にすることはできません。
7.1. 成熟フィーチャーゲート (GA)
成熟フィーチャーゲートは、一般提供 (GA) として永続的に有効化された機能です。
7.1.1. ControlPlaneListener フィーチャーゲート
ControlPlaneListener
フィーチャーゲートは、データのレプリケーションと調整のためにリスナーを分離します。
- Kafka コントローラーとブローカー間の接続は、ポート 9090 で内部 コントロールプレーンリスナー を使用します。
- ブローカー間のデータのレプリケーション、および Streams for Apache Kafka Operator、Cruise Control、または Kafka Exporter からの内部接続では、ポート 9091 で レプリケーションリスナー を使用します。
ControlPlaneListener
フィーチャーゲートを永続的に有効にすると、Streams for Apache Kafka 1.7 以前と Streams for Apache Kafka 2.3 以降の間で直接アップグレードまたはダウングレードすることができなくなります。まず、Streams for Apache Kafka のいずれかの中間バージョンを介してアップグレードまたはダウングレードし、ControlPlaneListener
フィーチャーゲートを無効にしてから、(フィーチャーゲートを有効にして) ターゲットバージョンにダウングレードまたはアップグレードする必要があります。
7.1.2. ServiceAccountPatching フィーチャーゲート
ServiceAccountPatching
フィーチャーゲートは、Cluster Operator が常にサービスアカウントを調整し、必要に応じてサービスアカウントを更新するようにします。たとえば、カスタムリソースの template
プロパティーを使用してサービスアカウントのラベルまたはアノテーションを変更すると、Operator はそれらを既存のサービスアカウントリソースで自動的に更新します。
7.1.3. UseStrimziPodSets フィーチャーゲート
UseStrimziPodSets
フィーチャーゲートでは、OpenShift StatefulSet
リソースの使用に置き換わる形で、Kafka および ZooKeeper Pod を管理するための StrimziPodSet
カスタムリソースが導入されました。
UseStrimziPodSets
フィーチャーゲートを永続的に有効にすると、Streams for Apache Kafka 2.5 以降から Streams for Apache Kafka 2.0 以前に直接ダウングレードすることができなくなります。まず、Streams for Apache Kafka のいずれかのバージョンを介してダウングレードし、UseStrimziPodSets
フィーチャーゲートを無効にしてから、Streams for Apache Kafka 2.0 以前にダウングレードする必要があります。
7.1.4. StableConnectIdentities フィーチャーゲート
StableConnectIdentities
フィーチャーゲートでは、OpenShift Deployment
リソースの使用に置き換わる形で、Kafka Connect および Kafka MirrorMaker 2 Pod を管理するための StrimziPodSet
カスタムリソースが導入されました。
StrimziPodSet
リソースは Pod に安定した名前と安定したアドレスを与えます。これらはローリングアップグレード中に変更されず、OpenShift Deployment
リソースの使用を置き換えます。
StableConnectIdentities
フィーチャーゲートを永続的に有効にすると、Streams for Apache Kafka 2.7 以降から Streams for Apache Kafka 2.3 以前に直接ダウングレードすることができなくなります。まず、Streams for Apache Kafka のいずれかのバージョンを介してダウングレードし、StableConnectIdentities
フィーチャーゲートを無効にしてから、Streams for Apache Kafka 2.3 以前にダウングレードする必要があります。