55.5. 容量の上書き


ブローカーは、異種ネットワークまたは CPU リソースを持つノードで実行されている可能性があります。その場合は、ブローカーごとにネットワーク容量と CPU 制限を設定する overrides を指定します。オーバーライドにより、ブローカー間の正確な再調整が保証されます。次のブローカリソースに対してオーバーライド容量制限を設定できます。

  • cpu - ミリコアまたは CPU コアの CPU リソース (デフォルト: 1)
  • inboundNetwork: バイト毎秒単位のインバウンドネットワークスループット (デフォルトは 10000 KiB/s)
  • outboundNetwork: バイト毎秒単位のアウトバウンドネットワークスループット (デフォルトは 10000 KiB/s)

ビバイト (bibyte) 単位を使用した Cruise Control 容量オーバーライド設定の例

apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2
kind: Kafka
metadata:
  name: my-cluster
spec:
  # ...
  cruiseControl:
    # ...
    brokerCapacity:
      cpu: "1"
      inboundNetwork: 10000KiB/s
      outboundNetwork: 10000KiB/s
      overrides:
      - brokers: [0]
        cpu: "2.755"
        inboundNetwork: 20000KiB/s
        outboundNetwork: 20000KiB/s
      - brokers: [1, 2]
        cpu: 3000m
        inboundNetwork: 30000KiB/s
        outboundNetwork: 30000KiB/s

CPU 容量は、次の優先順位の設定値を使用して決定されます。優先順位が最も高いものが最初になります。

  1. Kafka.spec.cruiseControl.brokerCapacity.overrides.cpu: 個々のブローカーのカスタム CPU 容量制限を定義する。
  2. Kafka.cruiseControl.brokerCapacity.cpu: Kafka クラスター内のすべてのブローカーのカスタム CPU 容量制限を定義する。
  3. Kafka.spec.kafka.resources.requests.cpu: Kafka クラスター内のブローカーごとに予約される CPU リソースを定義する。
  4. Kafka.spec.kafka.resources.limits.cpu: Kafka クラスターの各ブローカーが消費できる最大 CPU リソースを定義する。

この優先順位は、Kafka ブローカーの実際の容量制限の決定時に、さまざまな設定値を考慮する順序です。たとえば、ブローカー固有のオーバーライドは、すべてのブローカーの容量制限よりも優先されます。CPU 容量設定がいずれも指定されていない場合、Kafka ブローカーのデフォルトの CPU 容量は 1 CPU コアに設定されます。

詳細は、BrokerCapacity スキーマリファレンス を参照してください。

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