第7章 Kafka の設定
Streams for Apache Kafka を使用した Kafka コンポーネントの OpenShift クラスターへのデプロイメントは、カスタムリソースを使用して高度な設定が可能です。これらのリソースは、OpenShift リソースを拡張するカスタムリソース定義 (CRD) によって導入される API のインスタンスとして作成されます。
CRD は、OpenShift クラスターでカスタムリソースを記述するための設定手順として機能し、デプロイメントで使用する Kafka コンポーネントごとに Streams for Apache Kafka で、ユーザーおよびトピックと共に提供されます。CRD およびカスタムリソースは YAML ファイルとして定義されます。YAML ファイルのサンプルは、Streams for Apache Kafka ディストリビューションで提供されます。
CRD を使用すると、Streams for Apache Kafka リソースは、CLI アクセシビリティーや設定検証などのネイティブ OpenShift 機能の恩恵を受けることができます。
本項では、カスタムリソースを使用して Kafka のコンポーネントを設定する方法を見ていきます。まず、一般的な設定のポイント、次にコンポーネント固有の重要な設定に関する考慮事項について説明します。
Streams for Apache Kafka は、デプロイメント用の独自の Kafka コンポーネント設定を構築する際の開始点として役立つ 設定ファイルの例 を提供します。
7.1. カスタムリソース
CRD をインストールして新規カスタムリソースタイプをクラスターに追加した後に、その仕様に基づいてリソースのインスタンスを作成できます。
Streams for Apache Kafka コンポーネントのカスタムリソースには、spec
で定義される共通の設定プロパティーがあります。
Kafka トピックカスタムリソースからのこの抜粋では、apiVersion
および kind
プロパティーを使用して、関連付けられた CRD を識別します。Spec
プロパティーは、トピックのパーティションおよびレプリカの数を定義する設定を示しています。
Kafka トピックカスタムリソース
apiVersion: kafka.strimzi.io/v1beta2 kind: KafkaTopic metadata: name: my-topic labels: strimzi.io/cluster: my-cluster spec: partitions: 1 replicas: 1 # ...
共通の設定、特定のコンポーネントに特有の設定など、他にも YAML 定義に組み込むことができる設定オプションが多数あります。