第11章 Kafka Static Quota プラグインを使用したブローカーへの制限の設定


重要

Kafka Static Quota プラグインはテクノロジープレビューの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、本番環境でのテクノロジープレビュー機能の実装は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Kafka Static Quota プラグインを使用して、Kafka クラスターのブローカーにスループットおよびストレージの制限を設定します。Kafka 設定ファイルにプロパティーを追加して、プラグインを有効にし、制限を設定します。バイトレートのしきい値およびストレージクォータを設定して、ブローカーと対話するクライアントに制限を設けることができます。

プロデューサーおよびコンシューマー帯域幅にバイトレートのしきい値を設定できます。制限の合計は、ブローカーにアクセスするすべてのクライアントに分散されます。たとえば、バイトレートのしきい値として 40 MBps ををプロデューサーに設定できます。2 つのプロデューサーが実行されている場合、それぞれのスループットは 20MBps に制限されます。

ストレージクォータは、Kafka ディスクストレージの制限をソフト制限とハード制限間で調整します。この制限は、利用可能なすべてのディスク容量に適用されます。プロデューサーは、ソフト制限とハード制限の間で徐々に遅くなります。制限により、ディスクの使用量が急激に増加しないようにし、容量を超えないようにします。ディスクがいっぱいになると、修正が難しい問題が発生する可能性があります。ハード制限は、ストレージの上限です。

注記

JBOD ストレージの場合、制限はすべてのディスクに適用されます。ブローカーが 2 つの 1 TB ディスクを使用し、クォータが 1.1 TB の場合は、1 つのディスクにいっぱいになり、別のディスクがほぼ空になることがあります。

前提条件

手順

  1. Kafka 設定プロパティーファイルを編集します。

    プラグインプロパティーは、この設定例のとおりです。

    Kafka Static Quota プラグインの設定例

    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    # ...
    client.quota.callback.class=io.strimzi.kafka.quotas.StaticQuotaCallback 
    1
    
    client.quota.callback.static.produce=1000000 
    2
    
    client.quota.callback.static.fetch=1000000 
    3
    
    client.quota.callback.static.storage.soft=400000000000 
    4
    
    client.quota.callback.static.storage.hard=500000000000 
    5
    
    client.quota.callback.static.storage.check-interval=5 
    6
    
    # ...

    1
    Kafka Static Quota プラグインを読み込みます。
    2
    プロデューサーのバイトレートしきい値を設定します。この例では 1 MBps です。
    3
    コンシューマーのバイトレートしきい値を設定します。この例では 1 MBps です。
    4
    ストレージのソフト制限の下限を設定します。この例では 400 GB です。
    5
    ストレージのハード制限の上限を設定します。この例では 500 GB です。
    6
    ストレージのチェックの間隔 (秒単位) を設定します。この例では 5 秒です。これを 0 に設定するとチェックを無効にできます。
  2. デフォルトの設定ファイルで Kafka ブローカーを起動します。

    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    su - kafka
    /opt/kafka/bin/kafka-server-start.sh -daemon /opt/kafka/config/server.properties
  3. Kafka ブローカーが稼働していることを確認します。

    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    jcmd | grep Kafka
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat, Inc.