第3章 Kafka Bridge の設定


設定プロパティーを使用して Kafka Bridge のデプロイメントを設定します。Kafka を設定し、Kafka との対話に必要な HTTP 接続の詳細を指定します。設定プロパティーを使用して、Kafka Bridge で分散トレースを有効にして使用することもできます。分散トレースを使用すると、分散システムのアプリケーション間におけるトランザクションの進捗を追跡できます。

注記

OpenShift で Kafka Bridge を実行 しているときに KafkaBridge リソースを使用してプロパティーを設定します。

3.1. Kafka Bridge プロパティーの設定

この手順では、Kafka Bridge によって使用される Kafka および HTTP 接続プロパティーの設定方法を説明します。

Kafka 関連のプロパティーに適切な接頭辞を使用して、他の Kafka クライアントと同様に Kafka Bridge を設定します。

  • kafka. は、サーバー接続やセキュリティーなど、プロデューサーとコンシューマーに適用される一般的な設定用です。
  • kafka.consumer. は、コンシューマーにのみ渡されるコンシューマー固有の設定用です。
  • kafka.producer. は、プロデューサーにのみ渡されるプロデューサー固有の設定用です。

HTTP プロパティーは、Kafka クラスターへの HTTP アクセスを有効にする他に、CPRS (Cross-Origin Resource Sharing) により Kafka Bridge のアクセス制御を有効化または定義する機能を提供します。CORS は、複数のオリジンから指定のリソースにブラウザーでアクセスできるようにする HTTP メカニズムです。CORS を設定するには、許可されるリソースオリジンのリストと、それらにアクセスする HTTP メソッドを定義します。リクエストの追加の HTTP ヘッダーには Kafka クラスターへのアクセスが許可される CORS オリジンが記述されています。

手順

  1. Kafka Bridge インストールアーカイブで提供される application.properties ファイルを編集します。

    プロパティーファイルを使用して、Kafka および HTTP 関連のプロパティーを指定します。

    1. Kafka コンシューマーおよびプロデューサーに固有のプロパティーなど、標準の Kafka 関連のプロパティーを設定します。

      次の groupId を使用します。

      • kafka.bootstrap.servers: Kafka クラスターへのホスト/ポート接続を定義する。
      • kafka.producer.acks: HTTP クライアントに確認を提供する。
      • kafka.consumer.auto.offset.reset: Kafka のオフセットのリセットを管理する方法を決定する。

        Kafka プロパティーの設定に関する詳細は、Apache Kafka の Web サイトを参照してください。

    2. Kafka クラスターへの HTTP アクセスを有効にするために HTTP 関連のプロパティーを設定します。

      以下に例を示します。

      bridge.id=my-bridge
      http.host=0.0.0.0
      http.port=8080 1
      http.cors.enabled=true 2
      http.cors.allowedOrigins=https://strimzi.io 3
      http.cors.allowedMethods=GET,POST,PUT,DELETE,OPTIONS,PATCH 4
      1
      8080 番ポートで Kafka Bridge をリッスンするデフォルトの HTTP 設定。
      2
      CORS を有効にするには true に設定します。
      3
      許可される CORS オリジンのコンマ区切りリスト。URL または Java 正規表現を使用できます。
      4
      CORS で許可される HTTP メソッドのコンマ区切りリスト。
  2. 設定ファイルを作成します。
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