6.2. リスナータイプの指定


内部リスナーの場合は、タイプを internal に設定します。外部リスナーの場合は、routeloadbalancernodeport、または ingress から選択します。cluster-ip リスナーを設定することもできます。これはカスタムアクセスメカニズムの構築に使用される内部タイプです。

internal

tls プロパティーを使用して、暗号化の有無に関わらず内部リスナーを設定できます。

internal リスナーの設定例

#...
spec:
  kafka:
    #...
    listeners:
      #...
      - name: plain
        port: 9092
        type: internal
        tls: false
      - name: tls
        port: 9093
        type: internal
        tls: true
        authentication:
          type: tls
    #...
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route

OpenShift Routes および HAProxy ルーターを使用して Kafka を公開するように外部リスナーを設定します。

Kafka ブローカー Pod ごとに専用の Route が作成されます。追加の Route が作成され、Kafka ブートストラップアドレスとして提供されます。これらの Routes を使用すると、Kafka クライアントを 443 番ポートで Kafka に接続することができます。クライアントはデフォルトのルーターポートであるポート 443 に接続しますが、トラフィックは設定するポート (この例では 9094 ) にルーティングされます。

route リスナーの設定例

#...
spec:
  kafka:
    #...
    listeners:
      #...
      - name: external1
        port: 9094
        type: route
        tls: true
    #...
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ingress

Kubernetes Ingress および Ingress NGINX Controller for Kubernetes を使用して、Kafka を公開するように外部リスナーを設定します。

各 Kafka ブローカー Pod に専用の Ingress リソースが作成されます。追加の Ingress リソースが作成され、Kafka ブートストラップアドレスとして提供されます。これらの Ingress リソースを使用すると、Kafka クライアントを 443 番ポートで Kafka に接続することができます。クライアントはデフォルトのコントローラーポートであるポート 443 に接続しますが、トラフィックは設定するポート (以下の例では 9095 にルーティングされます)。

GenericKafkaListenerConfigurationBootstrap および GenericKafkaListenerConfigurationBroker プロパティーを使用して、ブートストラップおよびブローカーごとのサービスによって使用されるホスト名を指定する必要があります。

ingress リスナーの設定例

#...
spec:
  kafka:
    #...
    listeners:
      #...
      - name: external2
        port: 9095
        type: ingress
        tls: true
        authentication:
          type: tls
        configuration:
          bootstrap:
            host: bootstrap.myingress.com
          brokers:
          - broker: 0
            host: broker-0.myingress.com
          - broker: 1
            host: broker-1.myingress.com
          - broker: 2
            host: broker-2.myingress.com
  #...
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注記

Ingress を使用する外部リスナーは、現在 Ingress NGINX Controller for Kubernetes でのみテストされています。

loadbalancer

Loadbalancer タイプの Service を使用して Kafka を公開するように外部リスナーを設定します。

Kafka ブローカー Pod ごとに新しいロードバランサーサービスが作成されます。追加のロードバランサーが作成され、Kafka の ブートストラップ アドレスとして提供されます。ロードバランサーは指定のポート番号をリッスンします。以下の例ではポート 9094 です。

loadBalancerSourceRanges プロパティーを使用して、指定された IP アドレスへのアクセスを制限する ソース範囲 を設定できます。

loadbalancer リスナーの設定例

#...
spec:
  kafka:
    #...
    listeners:
      - name: external3
        port: 9094
        type: loadbalancer
        tls: true
        configuration:
          loadBalancerSourceRanges:
            - 10.0.0.0/8
            - 88.208.76.87/32
    #...
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nodeport

NodePort タイプの Service を使用して Kafka を公開するように外部リスナーを設定します。

Kafka クライアントは OpenShift のノードに直接接続します。追加の NodePort タイプのサービスが作成され、Kafka ブートストラップアドレスとして提供されます。

Kafka ブローカー Pod にアドバタイズされたアドレスを設定する場合、Streams for Apache Kafka は、該当する Pod が実行されているノードのアドレスを使用します。

preferredNodePortAddressType プロパティーを使用して、チェックした最初のアドレスタイプをノードアドレスとして設定することができます。

nodeport リスナーの設定例

#...
spec:
  kafka:
    #...
    listeners:
      #...
      - name: external4
        port: 9095
        type: nodeport
        tls: false
        configuration:
          preferredNodePortAddressType: InternalDNS
    #...
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注記

ノードポートを使用して Kafka クラスターを公開する場合、現在 TLS ホスト名の検証はサポートされません。

cluster-ip

ブローカーごとの ClusterIP タイプ Service を使用して Kafka を公開するように内部リスナーを設定します。

リスナーは、ヘッドレスサービスとその DNS 名を使用してトラフィックを Kafka ブローカーにルーティングしません。ヘッドレスサービスの使用が不適切な場合は、このタイプのリスナーを使用して Kafka クラスターを公開できます。特定の Ingress コントローラーや OpenShift Gateway API を使用するものなど、カスタムアクセスメカニズムで使用できます。

Kafka ブローカー Pod ごとに新しい ClusterIP サービスが作成されます。このサービスには、ブローカーごとのポート番号を持つ Kafka ブートストラップ アドレスとして機能する ClusterIP アドレスが割り当てられます。たとえば、TCP ポート設定を使用して、Nginx Ingress Controller を介して Kafka クラスターを公開するようにリスナーを設定できます。

cluster-ip リスナーの設定例

#...
spec:
  kafka:
    #...
    listeners:
      - name: clusterip
        type: cluster-ip
        tls: false
        port: 9096
    #...
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