第1章 Kafka チューニングの概要
Kafka デプロイメントのパフォーマンスを微調整するには、特定の要件に応じてさまざまな設定プロパティーを最適化する必要があります。このセクションでは、Kafka ブローカー、プロデューサー、およびコンシューマーで使用できる一般的な設定オプションを紹介します。
Kafka を機能させるには最小限の設定セットが必要ですが、Kafka のプロパティーにより広範囲にわたる調整が可能になります。設定プロパティーを使用して、レイテンシー、スループット、および全体的な効率を向上させ、Kafka のデプロイメントがアプリケーションの要求を満たすようにすることができます。
効果的なチューニングを行うには、体系的なアプローチを採用してください。まず、関連するメトリクスを分析して、潜在的なボトルネックや改善の余地がある領域を特定します。設定パラメーターを繰り返し調整し、パフォーマンスメトリクスへの影響を監視して、それに応じて設定を調整します。
Apache Kafka 設定プロパティーの詳細は、Apache Kafka のドキュメント を参照してください。
ここで提供されるガイダンスは、Kafka デプロイメントを調整するための出発点となります。最適な設定を見つけるには、ワークロード、インフラストラクチャー、パフォーマンス目標などの要因に依存します。
1.1. プロパティーと値のマッピング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
設定プロパティーを指定する方法は、デプロイメントの種類によって異なります。OCP に Streams for Apache Kafka をデプロイした場合は、Kafka リソースを使用して、config プロパティーを介して Kafka ブローカーの設定を追加できます。RHEL 上の Streams for Apache Kafka では、設定を環境変数としてプロパティーファイルに追加します。
カスタムリソースに config プロパティーを追加するときは、コロン (':') を使用してプロパティーと値をマップします。
カスタムリソースの設定例
num.partitions:1
num.partitions:1
プロパティーを環境変数として追加する場合は、等号 ('=') を使用してプロパティーと値をマップします。
環境変数としての設定例
num.partitions=1
num.partitions=1
このガイドの一部の例では、OpenShift 上の Streams for Apache Kafka 専用のリソース設定が示されている場合があります。ただし、ここで紹介するプロパティーは、RHEL で Streams for Apache Kafka を使用する場合の環境変数としても同様に適用できます。