1.2. RHTAP のセキュリティーツールの詳細
潜在的な脆弱性を軽減するには、ソフトウェア開発全体にわたってソフトウェアのセキュリティーを確保することが不可欠です。RHTAP は、セキュリティー対策を強化するために設計された強力なツール群を活用します。RHTAP のコンポーネント (RHDH、RHTAS、RHTPA) を活用して、セキュリティー脅威に対する強力な防御を提供する仕組みを紹介します。
Red Hat Developer Hub (RHDH)
- Red Hat Developer Hub は、開発者向けのセルフサービスポータルです。オンボーディングプロセスを効率化し、セキュアなソフトウェア開発に必要な豊富なリソースとツールへのアクセスを提供します。このプラットフォームは、ベストプラクティスを推奨し、開発プロセスの最初からセキュリティー対策を組み込むことを容易にします。
Red Hat Trusted Artifact Signer (RHTAS)
- Red Hat Trusted Artifact Signer は、署名およびアテステーションメカニズムを通じてソフトウェアインテグリティーを強化することに重点を置いています。RHTAS は、すべてのコードとアーティファクトが署名およびアテストされていることを確認することで、使用されているソフトウェアコンポーネントの信頼性とセキュリティーを確認する検証可能な信頼チェーンを実現します。
Red Hat Trusted Profile Analyzer (RHTPA)
- Red Hat Trusted Profile Analyzer は、Software Bills of Materials (SBOM) の生成と管理を扱います。SBOM は、ソフトウェア製品に含まれるすべてのコンポーネント、ライブラリー、依存関係の詳細なリストを提供するため、透明性とコンプライアンスを維持する上で非常に重要です。RHTPA は、SBOM の作成を自動化し、ソフトウェアの構成に関する正確で最新の情報をステークホルダーに提供します。