第2章 セキュアなアプリケーション開発に向けた準備
Red Hat Trusted Application Pipeline (RHTAP) を使用すると、アプリケーションのコンテナー化とデプロイの効率が大幅に向上し、開発者が数分以内に作業内容をデプロイできるようになります。この革新的なプラットフォームは、アプリケーションの変更を迅速にテストおよび統合するためのビルドパイプラインの作成を容易にするだけでなく、サプライチェーン攻撃に対するセキュリティー対策を強化します。RHTAP は、Supply-chain Levels for Software Artifacts (SLSA) セキュリティーフレームワークの厳格な標準に準拠することで、高い水準のセキュリティー要件への準拠を実現します。
2.1. インストールの概要
RHTAP が提供するさまざまな利点を活用するには、まず組織内に RHTAP をインストールする必要があります。RHTAP のインストールは、次の 7 つの主要な手順で構成されます。
- RHTAP 用の GitHub アプリケーションの作成
- テンプレートカタログのフォーク
- GitOps git トークンの作成
- Docker 設定値の作成
- private-values.yaml ファイルの作成
- クラスターへの RHTAP のインストール
- GitHub アプリケーションの完成