1.4. 主なセキュリティープラクティス
RHTAP には、特定のセキュリティー上の懸念に効果的に対処するために、次のツールが組み込まれています。
- 脆弱性のスキャン: RHTAP は、各プルリクエストごとに、指定の CVE スキャナー (Advanced Cluster Security など) を使用して徹底的なスキャンを実行し、可能な限り早い段階で脆弱性を特定して対処します。
- SBOM の生成: RHTAP の SBOM 自動生成は、ソフトウェアの透明性とコンプライアンスを維持する上で重要な役割を果たします。組織は、ソフトウェアコンポーネントの包括的なインベントリーを提供することで、ソフトウェアサプライチェーンをより適切に管理して保護することができます。
- コンテナーイメージのセキュリティー: RHTAP は、コンテナーイメージが SLSA (Supply-chain Levels for Software Artifacts) ガイドラインに準拠していることを検証します。これは、41 を超えるルールを含む Enterprise Contract により実行されます。これにより、開発プロセスで使用されるコンテナーイメージを厳格なセキュリティー標準に準拠させることができます。