14.5. コンテナーの使用
Red Hat Enterprise Linux 7 システムまたは Red Hat Atomic Host システムの Red Hat Update Infrastructure 3.1.9 は、Docker を使用して Linux コンテナー内のアプリケーションのデプロイメントを自動化します。Docker の使用には、以下の利点があります。
- 必要なストレージとメモリー内の領域は仮想マシンに比べて少なくて済みます。コンテナーはアプリケーションの実行に必要なものだけを保持するため、Docker コンテナーを使用すると、オペレーティングシステム全体を含む仮想マシンよりも保存と共有が効率的になります。
- パフォーマンスの向上: 完全に独立したオペレーティングシステムを実行していないため、コンテナーは通常、新しい VM のオーバーヘッドを運ぶアプリケーションよりも高速に実行されます。
- セキュア - 通常、Docker コンテナーには独自のネットワークインターフェイス、ファイルシステム、およびメモリーがあるため、そのコンテナーで実行されているアプリケーションは、ホストコンピューター上の他のアクティビティーから分離して保護できます。
- 柔軟: コンテナーのアプリケーションに含まれるアプリケーションのランタイム要件により、Docker コンテナーは複数の環境で実行できます。
docker 形式の Linux コンテナーは、SELinux が有効になっているホストでの実行に対応しています。/var/lib/docker
ディレクトリーが、B-tree ファイルシステム (Btrfs) を使用するボリュームにあると、SELinux はサポートされません。
docker API は httpd
インスタンス上のルートフォルダー (/
) を引き継ぎ、別のポートで実行される必要があります。ポート 5000 は現在使用されていますが、これは今後ユーザーが設定できます。RHUA は、docker コンテンツに使用する認証局を見つける際に、docker クライアントがホスト名およびポートを使用するため、ポートを認識している必要があります。
コンテナーの詳細は、Get Started with Docker Formatted Container Images および Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 7: Getting Started with Containers を参照してください。