2.15. リポジトリーバージョン数の制限
Red Hat Update Infrastructure 4 で使用される Pulp 3 では、リポジトリーがバージョン管理されます。リポジトリーが Red Hat CDN で更新され、Red Hat Update Infrastructure で同期されると、Pulp で新しいバージョンが作成されます。
デフォルトでは、Red Hat Update Infrastructure バージョン 4.6 以前を使用して追加されたリポジトリーは、すべてのリポジトリーバージョンを保持するように設定されていました。その結果、データがデータベースに無期限に蓄積され、ディスク領域を占有し、最悪の場合、リポジトリーを削除できなくなります。バージョン 4.7 以降では、バージョン制限が 5 のリポジトリーが追加されます。つまり、常に最新の 5 つのバージョンのみが保持され、古いバージョンは自動的に削除されます。ただし、以前に追加された既存のリポジトリーのバージョン制限を設定し、古いバージョンを削除することもできます。これをすべてのリポジトリーに対して一度に実行することも、一度に 1 つのリポジトリーを処理することもできます。
これを行うためのコマンドは次のとおりです。
[root@rhua ~]# rhui-manager repo set_retain_versions [--repo_id <ID> or --all] --versions <NUMBER>
たとえば、すべてのリポジトリーのバージョン数を 5 に制限するには、次のコマンドを実行します。
[root@rhua ~]# rhui-manager repo set_retain_versions --all --versions 5
リポジトリーの数と既存のリポジトリーのバージョンによっては、必要なすべてのタスクをスケジュールするのに 1 時間以上かかる場合があり、制限よりも古いバージョンが削除されるまでに数日かかる場合があります。rhui-manager テキストユーザーインターフェイスの同期画面の実行中のタスクで進行状況を確認できます。