3.3.3. クォータを超えたときの動作
Red Hat Virtualization は、クォータ と呼ばれるリソース制限ツールを提供します。これにより、システム管理者は各ユーザーが消費できる CPU およびストレージの量を制限できます。クォータは、仮想マシンの使用時に消費される仮想リソースの量を、システム管理者が設定したストレージ許容量とランタイム許容量と比較します。
クォータを超えると、ポップアップウィンドウにクォータを超過していることが通知され、仮想リソースにアクセスできなくなります。たとえば、これは、環境内で同時に実行中の仮想マシンが多すぎる場合に発生する可能性があります。
図3.7 quota exceeded エラーメッセージ
仮想マシンへのアクセスを確保するには、以下のいずれかを行います。
- リソース消費をクォータを超えないレベルに下げる必要がない仮想マシンをシャットダウンします。リソースの消費レベルがクォータを下回ると、仮想マシンを再び実行できます。
- 既存の仮想マシンをシャットダウンできない場合は、システム管理者に連絡してクォータの許容を拡張したり、未使用の仮想マシンを削除したりしてください。