18.4. USB Filter Editor
18.4.1. USB Filter Editor のインストール
usbfilter.txt
という名前のポリシーファイルの設定に使用する Windows 用ツールです。このファイルで定義されたポリシールールにより、クライアントから Red Hat Virtualization Manager を使用して管理される仮想マシンへの特定の USB デバイスの自動パススルーが許可または拒否されます。ポリシーファイルは、Red Hat Virtualization Manager の以下の場所に保管されます。
/etc/ovirt-engine/usbfilter.txt
ovirt-engine
サービスが再起動されるまでは有効にはなりません。
USBFilterEditor.msi
ファイルをダウンロードします。
手順18.3 USB Filter Editor のインストール
- Windows マシンで、コンテンツ配信ネットワークから取得した
USBFilterEditor.msi
インストーラーを起動します。 - インストールウィザードの手順に従ってインストールを行います。USB Filter Editor のインストール先を指定しなかった場合には、デフォルトでは使用している Windows のバージョンに応じて
C:\Program Files\RedHat\USB Filter Editor
またはC:\Program Files(x86)\RedHat\USB Filter Editor
にインストールされます。 - デスクトップに USB Filter Editor のショートカットアイコンが作成されます。
重要
18.4.2. USB Filter Editor のインターフェース
- デスクトップ上の USB Filter Editor のショートカットアイコンをダブルクリックします。
図18.1 Red Hat USB Filter Editor
名前 | 説明 |
---|---|
Class | USB デバイスのタイプ (例: プリンター、大容量記憶域コントローラー) |
Vendor | 選択したタイプのデバイスの製造元 |
Product | 具体的な USB デバイスモデル |
Revision | 製品のリビジョン |
Action | 指定したデバイスの許可またはブロック |
18.4.3. USB ポリシーの追加
USB Filter Editor に USB ポリシーを追加します。
手順18.4 USB ポリシーの追加
- Edit USB Criteria ウィンドウが開きます。ボタンをクリックします。
図18.2 USB Criteria の編集
- USB Class、Vendor ID、Product ID、および Revision のチェックボックスと一覧を使用して、デバイスを指定します。仮想マシンが USB デバイスを使用できるようにするには、ボタンをクリックします。また、仮想マシンが USB デバイスを使用できないようにブロックするには ボタンをクリックします。
例18.3 デバイスの追加
以下は、USB ClassSmartcard
、Acer Communications & Multimedia
社製造のデバイスEP-1427X-2 Ethernet Adapter
を許可済みデバイスの一覧に追加する方法の例です。 をクリックして、変更を保存します。
USB ポリシーが USB Filter Editor に追加されました。USB フィルターポリシーを適用するには、Red Hat Virtualization Manager にエクスポートする必要があります。
18.4.4. USB ポリシーの削除
USB Filter Editor から USB ポリシーを削除します。
手順18.5 USB ポリシーの削除
- 削除するポリシーを選択します。
図18.3 USB ポリシーの選択
図18.4 USB Criteria の編集
をクリックして、変更を保存します。
USB ポリシーが USB Filter Editor から削除されました。USB フィルターポリシーを適用するには、Red Hat Virtualization Manager にエクスポートする必要があります。
18.4.5. USB デバイスポリシーの検索
アタッチされた USB デバイス を検索して、USB Filter Editor 内で許可またはブロックします。
手順18.6 USB デバイスポリシーの検索
- Attached USB Devices ウィンドウに、アタッチされている全デバイスの一覧が表示されます。ボタンをクリックします。
図18.5 アタッチされた USB デバイス
- デバイスを選択し、必要に応じてまたは のボタンをクリックします。選択したデバイスをダブルクリックし、ウィンドウを閉じます。そのデバイスに対するポリシールールが一覧に追加されます。
- 一覧内で新規ポリシールールの位置を変更するには、Up と Down のボタンを使用してください。
をクリックして、変更を保存します。
アタッチされている USB デバイスが検索されました。USB フィルターポリシーを適用するには、Red Hat Virtualization Manager にエクスポートする必要があります。
18.4.6. USB ポリシーのエクスポート
更新された USB デバイスポリシーを反映するには、変更を Red Hat Virtualization Manager にエクスポートしてアップロードする必要があります。ポリシーをアップロードして、ovirt-engine
サービスを再起動します。
手順18.7 USB ポリシーのエクスポート
usbfilter.txt
というファイル名でファイルを保存します。- WinSCP などの Secure Copy クライアントを使用して Red Hat Virtualization Manager を実行するサーバーに
usbfilter.txt
ファイルをアップロードします。ファイルはサーバー上の以下のディレクトリーに配置する必要があります。/etc/ovirt-engine/
- Red Hat Virtualization Manager を稼働しているサーバーで
root
ユーザーとしてovirt-engine
サービスを再起動します。# systemctl restart ovirt-engine.service
Red Hat Virtualization 環境内で実行されている仮想マシンに USB デバイスポリシーが実装されました。
18.4.7. USB ポリシーのインポート
既存の USB デバイスポリシーを編集するには、ダウンロードして USB Filter Editor にインポートする必要があります。
手順18.8 USB ポリシーのインポート
- WinSCP などの Secure Copy クライアントを使用して Red Hat Virtualization Manager を実行するサーバーに
usbfilter.txt
ファイルをアップロードします。ファイルはサーバー上の以下のディレクトリーに配置する必要があります。/etc/ovirt-engine/
- デスクトップ上の USB Filter Editor のショートカットアイコンをダブルクリックしてエディターを開きます。
- サーバーからダウンロードした
usbfilter.txt
ファイルを開きます。
USB デバイスポリシーを USB Filter Editor で編集することができるようになりました。