1.4. インスタンスのタイプ
インスタンスタイプは、仮想マシンのハードウェア設定を定義するのに使用することができます。仮想マシンの作成/編集時にインスタンスタイプを選択すると、ハードウェア設定のフィールドが自動的に設定されます。これにより、ユーザーは手動で全フィールドを設定する必要なく、同じハードウェア設定の仮想マシンを複数作成することができます。
以下の表には、デフォルトで提供されている事前定義済みのインスタンスタイプをまとめています。
名前 | メモリー | 仮想 CPU |
---|---|---|
Tiny |
512 MB |
1 |
Small |
2 GB |
1 |
Medium |
4 GB |
2 |
Large |
8 GB |
2 |
XLarge |
16 GB |
4 |
管理者は、設定 ウィンドウの インスタンスタイプ のタブでインスタンスタイプの作成、編集、削除を行うこともできます。
新規仮想マシン および 仮想マシンの編集 ウィンドウで、インスタンスタイプにバインドされたフィールドの横には鎖のリンクマークが表示されます (
)。これらのフィールドの値が変更された場合には、仮想マシンはそのインスタンスタイプからデタッチされて、カスタム に変わり、鎖のリンクが解除されて表示されます (
)。ただし、その値が元に戻された場合には、鎖のリンクが再度繋がり、選択したインスタンスタイプに戻ります。
1.4.1. インスタンスタイプの作成
管理者は、仮想マシンの作成または編集時にユーザーが選択できるように、新しいインスタンスタイプを作成することができます。
インスタンスタイプの作成
-
をクリックします。 - インスタンスタイプ タブをクリックします。
- 新規作成 をクリックします。
- インスタンスタイプの 名前 と 説明 を入力します。
- 詳細オプションを表示 をクリックし、必要に応じて、インスタンスタイプの項目を設定します。新規インスタンスタイプ ウィンドウに表示される設定項目は、新規仮想マシン ウィンドウの設定項目と同じですが、関連するフィールドのみが表示されます。『仮想マシン管理ガイド』の「新規仮想マシンおよび仮想マシンの編集ウィンドウの設定」のセクションを参照してください。
- OK をクリックします。
新規インスタンスタイプが 設定 ウィンドウの インスタンスタイプ タブに表示され、仮想マシンの作成/編集時に インスタンスタイプ のドロップダウンリストから選択することができるようになりました。
1.4.2. インスタンスタイプの編集
管理者は、設定 ウィンドウで既存のインスタンスタイプを編集することができます。
インスタンスタイプのプロパティーの編集
-
をクリックします。 - インスタンスタイプ タブをクリックします。
- 編集するインスタンスタイプを選択します。
- 編集 をクリックします。
- 必要に応じて設定を変更します。
- OK をクリックします。
インスタンスタイプの設定が更新されます。このインスタンスタイプをベースとする新規仮想マシンを作成する際に、またはこのインスタンスタイプをベースとする既存の仮想マシンを更新する際に、新しい設定が適用されます。
このインスタンスタイプをベースとする既存仮想マシンに表示される鎖のアイコンが付いたフィールドは、この変更を反映して更新されます。実行中の既存仮想マシンのインスタンスタイプを変更した場合は、仮想マシンの横にオレンジ色の「保留中の変更」アイコンが表示され、鎖のアイコンが付いたフィールドは次回の再起動時に更新されます。
1.4.3. インスタンスタイプの削除
インスタンスタイプの削除
-
をクリックします。 - インスタンスタイプ タブをクリックします。
- 削除するインスタンスタイプを選択します。
- 削除 をクリックします。
- いずれかの仮想マシンが削除するインスタンスタイプをベースとしている場合には、アタッチされている仮想マシンが一覧表示された警告のウィンドウが表示されます。このインスタンスタイプの削除を続行するには、操作を承認 のチェックボックスを選択します。続行しない場合には キャンセル をクリックします。
- OK をクリックします。
インスタンスタイプ の一覧から対象のインスタンスタイプが削除され、新規仮想マシンの作成時には表示されなくなりました。削除したインスタンスタイプにアタッチされていた仮想マシンは カスタム (インスタンスタイプなし) にアタッチされます。