8.2. Red Hat Virtualization でのライブスナップショット


共有可能 と指定した仮想マシンハードディスクと 直接 LUN 接続をベースとする仮想マシンハードディスクのスナップショットは、ライブでもそれ以外でもサポートされません。

クローン作成中または移行中でないその他の仮想マシンでは、実行中、一時停止中、または停止中にスナップショットを作成することができます。

仮想マシンのライブスナップショットが開始されると、Manager は、仮想マシンが使用する新しいボリュームを作成するよう SPM ホストに要求します。新しいボリュームが利用可能な状態になると、Manager は VDSM を使用して、仮想マシン書き込み操作のために新しいボリュームを使用して起動する必要がある仮想マシンが実行されているホストの libvirt および qemu と通信します。仮想マシンが新しいボリュームに書き込むことができる場合には、スナップショット操作は成功と見なされ、仮想マシンは以前のボリュームへの書き込みを停止します。仮想マシンが新しいボリュームに書き込むことができない場合には、スナップショット操作は失敗と見なされ、新しいボリュームが削除されます。

ライブスナップショットの開始から新しいボリュームの準備後まで、仮想マシンは現在のボリュームと新しいボリュームの両方にアクセスできる必要があります (両方のボリュームが読み書きアクセスで開きます)。

休止をサポートするゲストエージェントがインストールされた仮想マシンでは、スナップショット作成の前後でファイルシステムの整合性を維持できます。登録された Red Hat Enterprise Linux ゲストには qemu-guest-agent をインストールして、スナップショット前の休止を有効にすることができます。

スナップショットの取得時に、休止に対応したゲストエージェントが仮想マシンに存在する場合には、VDSM は libvirt を使用してエージェントと通信し、スナップショットを作成します。未処理の書き込みアクションが完了し、スナップショットの取得前にファイルシステムが凍結されます。スナップショットが完了して、libvirt により仮想マシンがディスク書き込みアクションのために新しいボリュームに切り替えられると、ファイルシステムの解凍が解除され、ディスクへの書き込みが再開されます。

休止が有効な状態ですべてのライブスナップショットが試行されます。互換ゲストエージェントが存在しないため、スナップショットコマンドが失敗した場合には、スナップショットは休止の使用フラグなしで再び開始されます。仮想マシンが休止ファイルシステムでスナップショット前の状態に戻された場合には、仮想マシンはクリーンに起動し、ファイルシステムチェックは必要ありません。休止なしファイルシステムを使用して以前のスナップショットに戻すには、起動時にファイルシステムチェックを行う必要があります。

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