14.2.3. ネットワークプロビジョニング用の OpenStack Networking (Neutron) インスタンスの追加
ネットワークプロビジョニング用の OpenStack Networking (neutron) インスタンスを Red Hat Virtualization Manager に追加します。OpenStack Neutron REST API を実装する他のサードパーティーネットワークプロバイダーを追加するには、「外部ネットワークプロバイダーの追加」 を参照してください。
Red Hat Virtualization は、外部ネットワークプロバイダーとして Red Hat OpenStack Platform バージョン 10、13、14 をサポートします。
- OpenStack 10 は OVS ドライバーと共にデプロイする必要があります。
- OpenStack 13 は、OVS、OVN、または ODL ドライバーと共にデプロイする必要があります。
- OpenStack 14 は、OVN または ODL ドライバーと共にデプロイする必要があります。
neutron ネットワークを使用するには、ホストに neutron エージェントが設定されている必要があります。ネットワークノードをホストとして Manager に追加する前に、エージェントを手動で設定するか、Red Hat OpenStack Platform director を使用して Networker ロールをデプロイしてください。director の使用が推奨されます。New Host ウィンドウの Network Provider タブを使用した neutron エージェントの自動デプロイメントには対応していません。
ネットワークノードと通常のホストを同じクラスターで使用できますが、neutron ネットワークを使用する仮想マシンはネットワークノードでのみ実行できます。
ネットワークノードのホストとしての追加
- Red Hat OpenStack Platform director を使用して、ネットワークノードに Networker ロールをデプロイします。Red Hat OpenStack Platform Advanced Overcloud CustomizationCreating a New Role と Networker を参照してください。
必要なリポジトリーを有効にします。
コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。
# subscription-manager register
Red Hat Enterprise Linux Server
およびRed Hat Virtualization
のサブスクリプションプールを見つけ、プール ID を記録します。# subscription-manager list --available
上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。
# subscription-manager attach --pool=poolid
リポジトリーを設定します。
# subscription-manager repos \ --disable='*' \ --enable=rhel-7-server-rpms \ --enable=rhel-7-server-rhv-4-mgmt-agent-rpms \ --enable=rhel-7-server-ansible-2.9-rpms
現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。
# yum update
- いずれかのカーネルのパッケージを更新した場合には、マシンを再起動してください。
Openstack Networking フックをインストールします。
# yum install vdsm-hook-openstacknet
ネットワークノードを Manager にホストとして追加します。「Red Hat Virtualization Manager への通常のホストの追加」を参照してください。
重要Network Provider タブから OpenStack Networking プロバイダーを選択しないでください。これは現在サポートされていません。
ネットワークプロビジョニング用の OpenStack Networking (Neutron) インスタンスの追加
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をクリックします。 - Add をクリックし、General Settings タブに詳細を入力します。これらのフィールドの詳細は、「プロバイダーの一般設定の説明を追加」 を参照してください。
- Name および Description を入力します。
- Type ドロップダウンリストから OpenStack Networking を選択します。
- Networking Plugin フィールドで Open vSwitch が選択されていることを確認します。
- 必要に応じて、Automatic Synchronization チェックボックスをオンにします。これにより、外部ネットワークプロバイダーと既存のネットワークの自動同期が可能になります。
OpenStack Networking インスタンスがインストールされているマシンの URL または完全修飾ドメイン名を Provider URL テキストフィールドに入力し、その後にポート番号を入力します。デフォルトでは、Read-Only チェックボックスがオンになっています。これにより、ユーザーが OpenStack Networking インスタンスを変更できなくなります。
重要セットアップが Red Hat でサポートされるようにするには、Read-Only チェックボックスをオンのままにしておく必要があります。
必要に応じて、Requires Authentication チェックボックスを選択し、Keystone に登録されている OpenStack Networking ユーザーの Username 名と Password を入力します。Protocol, Hostname, API Port, および API Version を定義して Keystone サーバーの認証 URL を定義する必要もあります。
API バージョン 2.0 の場合には、OpenStack Networking インスタンスの Tenant を入力します。API バージョン 3 の場合には、User Domain Name、Project Name、および Project Domain Name を入力します。
認証情報をテストします。
- Test をクリックして、提供された認証情報を使用して OpenStack Networking インスタンスで正常に認証できるかどうかをテストします。
- OpenStack Networking インスタンスが SSL を使用する場合は、Import provider certificates ウィンドウが開きます。OK をクリックして OpenStack Networking インスタンスが提供する証明書をインポートし、Manager がインスタンスと通信できるようにします。
Agent Configuration タブをクリックします。
警告以下の手順は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。Red Hat Virtualization がサポートするのは、事前設定済みの neutron ホストだけです。
- Interface Mappings フィールドに、Open vSwitch エージェントのインターフェイスマッピングのコンマ区切りリストを入力します。
- Broker Type リストから OpenStack Networking インスタンスが使用するメッセージブローカータイプを選択します。
- メッセージブローカーが Host フィールドにホストされるホストの URL または完全修飾ドメイン名を入力します。
- メッセージブローカーに接続する Port を入力します。メッセージブローカーが SSL を使用するように設定されていない場合は、このポート番号は 5762 で、SSL を使用するように設定されている場合は 5761 となります。
- メッセージブローカーインスタンスに登録された OpenStack Networking ユーザーの Username および Password を入力します。
- OK をクリックします。
OpenStack Networking インスタンスが Red Hat Virtualization Manager に追加されました。提供されているネットワークを使用する前に、ネットワークを Manager にインポートしてください。「外部プロバイダーからのネットワークのインポート」を参照してください。