第7章 Red Hat Virtualization 用ストレージの追加
新たな環境にデータドメインとしてストレージを追加します。Red Hat Virtualization 環境には少なくとも 1 つのデータドメインが必要ですが、さらに追加することを推奨します。
前の手順で準備したストレージを追加します。
iSCSI ストレージを使用する場合には、新しいデータドメインはセルフホストエンジン用ストレージドメインと同じ iSCSI ターゲットを使用することはできません。
セルフホストエンジン用ストレージドメインと同じデータセンター内に追加のデータドメインを作成することを強く推奨します。セルフホストエンジンをデータセンター内にデプロイする際に、アクティブなデータストレージドメインを 1 つしか用意していない場合、そのストレージドメインが破損しても、新しいストレージドメインを追加したり、破損したストレージドメインを削除することはできません。セルフホストエンジンを再デプロイしなければなりません。
7.1. NFS ストレージの追加
この手順では、既存の NFS ストレージをデータドメインとして Red Hat Virtualization 環境にアタッチする方法について説明します。
ISO またはエクスポートドメインが必要な場合にも、この手順を使用します。ただし、Domain Function の一覧から ISO または Export を選択します。
手順
-
管理ポータルで
をクリックします。 - 新規ドメイン をクリックします。
- ストレージドメインの Name を入力します。
- Data Center、Domain Function、Storage Type、Format、および Host 一覧のデフォルト値をそのまま使用します。
- ストレージドメインに使用する Export Path を入力します。エクスポートパスは、123.123.0.10:/data (IPv4 の場合)、[2001:0:0:0:0:0:0:5db1]:/data (IPv6 の場合)、または domain.example.com:/data の形式で指定する必要があります。
オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。
- Advanced Parameters をクリックします。
- Warning Low Space Indicator のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告メッセージが表示され、ログに記録されます。
- Critical Space Action Blocker のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
- 削除後にワイプするオプションを有効にするには、Wipe After Delete のチェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在していたディスクの削除後にワイププロパティーは変更されません。
- OK をクリックします。
新しい NFS データドメインのステータスは、ディスクの準備ができるまで Locked
になります。その後、データドメインはデータセンターに自動的にアタッチされます。