B.2.2. 別のマシンへの Data Warehouse サービスの移行
Red Hat Virtualization Manager マシンにインストールおよび設定した Data Warehouse サービスを、別のマシンに移行することができます。Data Warehouse サービスを別のマシンでホストすることは、Manager マシンの負荷を削減する上で役立ちます。
この手順では、Data Warehouse サービスのみを移行することに注意してください。
Data Warehouse サービスを移行する前に Data Warehouse データベース (ovirt_engine_history
) を移行する場合は、「別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行」 を参照してください。
前提条件
- Manager と Data Warehouse が同じマシン上にインストールおよび設定されている必要があります。
新たな Data Warehouse マシンを設定するには、以下の項目が必要です。
- Manager /etc/ovirt-engine/engine.conf.d/10-setup-database.conf ファイルからのパスワード
- Data Warehouse マシンから Manager データベースマシンの TCP ポート 5432 へのアクセス許可
-
Manager の /etc/ovirt-engine-dwh/ovirt-engine-dwhd.conf.d/10-setup-database.conf ファイルからの Data Warehouse データベースのユーザー名とパスワード。「別のマシンへの Data Warehouse データベースの移行」 を使用して
ovirt_engine_history
データベースを移行した場合、バックアップには、そのマシンでデータベースの設定中に定義した認証情報が含まれます。
このシナリオのインストールでは、以下の 4 つのステップを実施する必要があります。
B.2.2.1. 新たな Data Warehouse マシンの準備
Red Hat Virtualization のリポジトリーを有効にし、Red Hat Enterprise Linux 7 マシンに Data Warehouse セットアップパッケージをインストールします。
必要なリポジトリーを有効にします。
コンテンツ配信ネットワークにシステムを登録します。プロンプトが表示されたら、カスタマーポータルのユーザー名とパスワードを入力します。
# subscription-manager register
Red Hat Virtualization Manager
のサブスクリプションプールを見つけ、プール ID を記録します。# subscription-manager list --available
上記のプール ID を使用して、サブスクリプションをシステムにアタッチします。
# subscription-manager attach --pool=pool_id
リポジトリーを設定します。
# subscription-manager repos \ --disable='*' \ --enable=rhel-7-server-rpms \ --enable=rhel-7-server-supplementary-rpms \ --enable=rhel-7-server-rhv-4.3-manager-rpms \ --enable=rhel-7-server-rhv-4-manager-tools-rpms \ --enable=rhel-7-server-ansible-2.9-rpms \ --enable=jb-eap-7.2-for-rhel-7-server-rpms
現在インストールされている全パッケージを最新の状態にします。
# yum update
ovirt-engine-dwh-setup
パッケージをインストールします。# yum install ovirt-engine-dwh-setup