6.3. ホストネットワーク設定の推奨プラクティス
お使いのネットワーク環境が複雑な場合には、ホストを Red Hat Virtualization Manager に追加する前に、ホストネットワークを手動で設定しなければならない場合があります。
Red Hat では、以下に示すホストネットワーク設定のプラクティスを推奨しています。
-
Cockpit を使用してネットワークを設定する。
nmtui
またはnmcli
を使用することもできます。 - セルフホストエンジンのデプロイメントまたは Manager へのホスト追加にネットワークが必要ない場合には、ホストを Manager に追加した後に、管理ポータルでネットワークを設定する。Creating a New Logical Network in a Data Center or Cluster を参照してください。
以下の命名規則を使用する。
-
VLAN デバイス:
VLAN_NAME_TYPE_RAW_PLUS_VID_NO_PAD
-
VLAN インターフェイス:
physical_device.VLAN_ID
(例:eth0.23
,eth1.128
,enp3s0.50
) -
ボンディングインターフェイス:
bondnumber
(例:bond0
,bond1
) -
ボンディングインテリアの VLAN:
bondnumber.VLAN_ID
(例:bond0.50
,bond1.128
)
-
VLAN デバイス:
- network bonding を使用します。Red Hat Virtualization ではネットワークチーミングはサポートされておらず、セルフホストエンジンのデプロイメントにホストが使用されたりホストが Manager に追加されたりすると、エラーが発生する原因となります。
推奨されるボンディングモードを使用する。
-
仮想マシンが
ovirtmgmt
ネットワークを使用しない場合には、ネットワークではサポートされるいずれかのボンディングモードが使用されます。 -
仮想マシンが
ovirtmgmt
ネットワークを使用する場合には、Which bonding modes work when used with a bridge that virtual machine guests or containers connect to? を参照してください。 -
Red Hat Virtualization のデフォルトのボンディングモードは
(Mode 4)Dynamic Link Aggregation
です。お使いのスイッチがリンクアグリゲーション制御プロトコル (LACP) に対応していない場合には、(Mode 1) Active-Backup
を使用してください。詳細は、Bonding Modes を参照してください。
-
仮想マシンが
以下の例に示すように、物理 NIC 上に VLAN を設定する (以下の例では
nmcli
を使用していますが、任意のツールを使用することができます)。# nmcli connection add type vlan con-name vlan50 ifname eth0.50 dev eth0 id 50 # nmcli con mod vlan50 +ipv4.dns 8.8.8.8 +ipv4.addresses 123.123.0.1/24 +ivp4.gateway 123.123.0.254
以下の例に示すように、ボンディング上に VLAN を設定する (以下の例では
nmcli
を使用していますが、任意のツールを使用することができます)。# nmcli connection add type bond con-name bond0 ifname bond0 bond.options "mode=active-backup,miimon=100" ipv4.method disabled ipv6.method ignore # nmcli connection add type ethernet con-name eth0 ifname eth0 master bond0 slave-type bond # nmcli connection add type ethernet con-name eth1 ifname eth1 master bond0 slave-type bond # nmcli connection add type vlan con-name vlan50 ifname bond0.50 dev bond0 id 50 # nmcli con mod vlan50 +ipv4.dns 8.8.8.8 +ipv4.addresses 123.123.0.1/24 +ivp4.gateway 123.123.0.254
-
firewalld
を無効にしないでください。 - ホストを Manager に追加した後に、管理ポータルでファイアウォールルールをカスタマイズする。Configuring Host Firewall Rules を参照してください。
静的 IPv6 アドレスを使用する管理ブリッジを作成する場合は、ホストを追加する前に、インターフェイス設定 (ifcfg) ファイルでネットワークマネージャーコントロールを無効にしてください。詳細は、https://access.redhat.com/solutions/3981311 を参照してください。