3.6. Multipath.conf の推奨される設定
/etc/multipath.conf
をオーバーライドするときは、次の設定をオーバーライドしないでください。
user_friendly_names no
- この設定では、実際のデバイス名に加えて、ユーザーフレンドリーな名前がデバイスに割り当てられるかどうかを制御します。デバイスにアクセスするには、複数のホストが同じ名前を使用する必要があります。この設定を無効にすることで、ユーザーフレンドリーな名前がこの要件を妨げないようにします。
find_multipaths no
- この設定は、パスが 1 つしかない場合でも、RHVH がマルチパスを介してすべてのデバイスにアクセスしようとするかどうかを制御します。この設定を無効にすることで、この設定が有効な場合に RHV が too-clever 動作を使用しないようにします。
ストレージシステムベンダーが必要としない限り、以下の設定を上書きしないようにします。
no_path_retry 4
-
この設定では、利用可能なパスがない場合にポーリングを再試行する回数を制御します。RHV バージョン 4.2 より前は、パスが利用できない場合に QEMU の I/O キューに問題が生じていたため、
no_path_retry
の値はfail
でした。fail
値により、仮想マシンはすぐに失敗し、一時停止していました。RHV バージョン 4.2 ではこの値が4
に変更されました。これにより、multipathd は最後のパスが失敗したことを検知すると、すべてのパスをさらに 4 回確認します。ポーリングがデフォルトの 5 秒間隔で行われると仮定すると、パスの確認には 20 秒かかります。パスが起動しない場合、multipathd は、パスが復元されるまでキューを停止するようにカーネルに指示し、未処理および将来の I/O をすべて失敗させます。パスが復元されると、次にすべてのパスが失敗したときのために、20 秒間のパスの確認時間がリセットされます。詳細は、この設定を変更したコミット を参照してください。 polling_interval 5
- この設定では、パスが開いているか、または失敗したかを検出するポーリングの試行間隔の秒数を決定します。ベンダーが値を増やす明確な理由を提供しない限り、VDSM が生成するデフォルト値を維持します。これにより、システムはパスの失敗に早めの対応することができます。