オンライン接続されている Satellite Server に向けたマニフェストの作成および管理
概要
パート I. マニフェストの作成と管理
マニフェストは、サブスクリプションに関する情報を含む暗号化された一連のファイルです。マニフェストを使用して、サブスクリプションを Red Hat Satellite にインポートできます。マニフェストをインポートしたら、そのマニフェストを使用して RHEL システムを管理し、コンテンツを同期できます。
オンライン接続されているネットワーク上の許可された Satellite ユーザーは、Red Hat Hybrid Cloud Console からマニフェストを作成、エクスポート、削除、および変更できます。
オンライン接続されているネットワーク上のユーザーは、Red Hat Hybrid Cloud Console でサブスクリプションマニフェストを作成および管理しますが、接続されていないネットワーク上のユーザーはカスタマーポータルを使用する必要があります。詳細は、接続されていない Satellite Server のマニフェストの使用 を参照してください。
第1章 マニフェストの作成
Red Hat Satellite 6 以降などの Subscription Management アプリケーションにサブスクリプションをインポートするためのマニフェストを作成します。Satellite Server または Satellite 組織を新規に作成するたびに、新しいマニフェストが必要になります。
前提条件
- Red Hat Hybrid Cloud Console にログインしている。
- Red Hat Satellite Server に接続している。
- Red Hat Satellite 6 以降を使用している。
- Red Hat Hybrid Cloud Console のロールベースアクセス制御 (RBAC) システムでのサブスクリプション管理者ロールである。
アクティブな Satellite サブスクリプションがなく、アカウントに少なくとも 1 つの既存のサブスクリプションマニフェストがある場合は、既存のマニフェストを表示およびエクスポートできます。ただし、Create new manifest ボタンは、Satellite サブスクリプションを再度アクティブ化するまで非アクティブになります。
アクティブな Satellite サブスクリプションがなく、アカウントに既存のサブスクリプションマニフェストがない場合は、Contact ボタンをクリックして Red Hat からサポートを受けることができます。
手順
サブスクリプションマニフェストを作成するには、次の手順を実行します。
- Hybrid Cloud Console のホームページから、Services > Subscriptions and Spend > Manifests をクリックします。
- Manifests ページから、Create new manifest をクリックします。
- Name フィールドに、マニフェストの一意の名前を入力します。
- Type のリストから、Red Hat Satellite Server に対応するアプリケーションタイプとバージョン番号を選択します。
- Create をクリックします。
関連情報
- Satellite を使用した Red Hat サブスクリプションの管理の詳細は、Red Hat サブスクリプションの管理 を参照してください。
第2章 マニフェストのエクスポートおよびダウンロード
Hybrid Cloud Console からマニフェストをエクスポートして、Satellite インスタンス内からマニフェストに含まれるサブスクリプションを管理します。マニフェストからサブスクリプションを追加または削除する場合は、マニフェストの新しいコピーのエクスポートおよびダウンロードが必要になります。
前提条件
- Red Hat Hybrid Cloud Console にログインしている。
- Red Hat Satellite Server に接続している。
- Red Hat Satellite 6 以降を使用している。
- Red Hat Hybrid Cloud Console のロールベースアクセス制御 (RBAC) システムでのサブスクリプション管理者ロールである。
手順
マニフェストをエクスポートしてダウンロードするには、次の手順を実行します。
- Hybrid Cloud Console のホームページから、Services > Subscriptions and Spend > Manifests をクリックします。
- Manifests ページから、エクスポートするマニフェストの名前をクリックします。
Export manifest をクリックします。
重要マニフェストのエクスポート中はページを更新しないでください。ページを更新するとプロセスが中断されます。
マニフェストが正常にエクスポートされると、通知ウィンドウが開きます。
通知ウィンドウで、Download manifest をクリックします。
注記アプリケーションは選択したサブスクリプション証明書をエンコードし、圧縮ファイルを .zip 形式で作成します。このファイルは、Satellite Server にアップロードできます。ファイルはデフォルトのダウンロードフォルダーに保存されます。
マニフェストをダウンロードしたら、Satellite Server にインポートできます。次に、Satellite Web UI を使用してマニフェストを更新し、リフレッシュして変更を反映します。または、変更を含む更新済みのマニフェストをインポートできます。
関連情報
- Satellite へのマニフェストのインポートの詳細は、Red Hat Satellite コンテンツ管理ガイド の Satellite Server へのサブスクリプションマニフェストのインポート を参照してください。
- Satellite を使用した Red Hat サブスクリプションの管理の詳細は、サブスクリプションの管理 を参照してください。
第3章 Hybrid Cloud Console からの Simple Content Access モードの設定
新規マニフェストを作成すると、Simple Content Access がデフォルトで有効になります。Simple Content Access を使用することで、厳密なエンタイトルメントの適用なしにシステムのコンテンツを使用できます。ただし、お使いの環境で、Simple Content Access に適さないマニフェストがある場合には、サブスクリプション管理者は必要に応じてマニフェストごとに Simple Content Access モードを変更できます。
Red Hat Satellite バージョン 6.5 以降では、Hybrid Cloud Console の Manifests ページから、特定のマニフェストに対して、Simple Content Access モードを直接設定できます。Manifests テーブルの Simple Content Access 列に表示される設定から、あるマニフェストに対して Simple Content Access が有効になっているかどうかを確認できます。Red Hat Satellite バージョン 6.5 より前のバージョンの Satellite では、Simple Content Access を利用できないため、Simple Content Access 列に N/A が表示されます。
前提条件
- Red Hat Hybrid Cloud Console にログインしている。
- Red Hat Satellite Server に接続している。
- Red Hat Satellite 6 以降を使用している。
- Red Hat Hybrid Cloud Console のロールベースアクセス制御 (RBAC) システムでのサブスクリプション管理者ロールである。
手順
Simple Content Access モードを Enabled または Disabled に設定するには、次の手順を実行します。
- Hybrid Cloud Console のホームページから、Services > Subscriptions and Spend > Manifests をクリックします。
- Manifests ページの Manifests テーブルで、変更するマニフェストの名前を見つけます。
- Simple Content Access 列で、そのマニフェストに使用するモードに応じて、Simple Content Access のスイッチを Enabled または Disabled に設定します。
マニフェストに Simple Content Access モードを設定する機能は、Satellite バージョン 6.5 以降でのみ利用できます。
Satellite 6.13 では、Simple Content Access のステータスはマニフェストではなく、Satellite 組織で設定されます。マニフェストをインポートしても、組織の Simple Content Access のステータスは変更されません。
関連資料
- Satellite 組織で Simple Content Access を有効にする方法については、組織の管理 を参照してください。
第4章 サブスクリプションマニフェストの削除
メンテナンスの目的で、使用されていないマニフェストを削除できます。ただし、オンライン接続されている Satellite Server 上のアクティブなマニフェストの削除は、デバッグ目的でのみ行ってください。アクティブなマニフェストを削除する前に、最終的に以下のような結果となる点に注意することが重要です。
- 実行中のホストに割り当てられているサブスクリプションはすべて削除されます。
- アクティベーションキーに割り当てられているすべてのサブスクリプションが削除されます。
- Red Hat Satellite への接続が失われるため、Red Hat Insights は無効になります。
前提条件
- Red Hat Hybrid Cloud Console にログインしている。
- Red Hat Satellite Server に接続している。
- Red Hat Satellite 6 以降を使用している。
- Red Hat Hybrid Cloud Console のロールベースアクセス制御 (RBAC) システムでのサブスクリプション管理者ロールである。
手順
使用されていないマニフェストを削除するには、次の手順を実行します。
- Hybrid Cloud Console のホームページから、Services > Subscriptions and Spend > Manifests をクリックします。
Manifests ページから、削除するマニフェストの名前をクリックします。
重要マニフェストを削除すると、実行中のホストとアクティベーションキーに関連付けられているすべてのサブスクリプションが削除されます。Red Hat Insights は無効になります。この操作は永続的であるため、元に戻すことはできません。
Details パネルから Delete manifest をクリックします。
- 選択したマニフェストを削除する場合は、確認チェックボックスを選択し、Delete をクリックします。
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手順
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