6.2. 各仮想化プラットフォームの virt-who 設定


virt-who は、仮想化タイプおよびハイパーバイザーまたは仮想化マネージャーなどの情報を指定するファイルを使用して設定されます。サポートされている設定は、仮想化プラットフォームによって異なります。

  • 各設定ファイルは /etc/virt-who.d/ ディレクトリーに保存されます。各ハイパーバイザーまたは仮想化マネージャー用に個別の設定ファイルを作成する必要があります。

virt-who 設定ファイルの例

以下の例は、Microsoft Hyper-V ハイパーバイザーの個々の virt-who 設定ファイルを示しています。

[hypervisor1]
type=hyperv
server=hypervisor1.example.com
username=virt_who_user
encrypted_password=bd257f93d@482B76e6390cc54aec1a4d
hypervisor_id=hostname
owner=1234567

type および server の値は仮想化プラットフォームによって異なります。以下の表は、より詳細な情報を提供します。

username は、Microsoft Hyper-V または VMware vCenter の読み取り専用ユーザーを指します。virt-who を設定する前に作成する必要があります。virt-who は、このアカウントを使用して仮想マシンのリストを取得します。Red Hat ハイパーバイザー専用の virt-who ユーザーは必要ありません。

各仮想化プラットフォームに必要な設定

この表を使用して、virt-who の設定を計画してください。

サポート対象の仮想化プラットフォーム設定ファイルで指定する型設定ファイルに指定されたサーバーvirt-who がインストールされているサーバー

Red Hat Virtualization

Red Hat Enterprise Linux Virtualization (KVM)

Red Hat OpenStack Platform

libvirt

必須ではありません。

各ハイパーバイザー

VMware vSphere

esx

vCenter Server

専用の RHEL サーバー

Microsoft Hyper-V

hyperv

ハイパーバイザー

専用の RHEL サーバー

OpenShift Virtualization

kubevirt

OpenShift Cluster Master

専用の Red Hat Enterprise Linux サーバー

重要

rhevm および xen のハイパーバイザータイプはサポート対象外です。

6.2.1. virt-who 一般的な設定

注記

'/etc/sysconfig/virt-who' は次のメジャーリリースではサポートされず、グローバル設定ファイルは '/etc/virt-who.conf' に置き換えられます (つまり'VIRTWHO_DEBUG'、VIRTWHO_ONE_SHOT'、'VIRTWHO_INTERVAL'、'HTTPS_PROXY'、'NO_PROXY'))。

一般的な設定ファイル ('/etc/virt-who.conf' にあります) は、virt-who のインストール時に自動的に作成されます。デフォルト値を使用するか、必要に応じてこのファイルを編集できます。3 つの特別なセクション ('[global]'、'[defaults]'、および '[system_environment]') があります。

グローバルセクションの設定は、アプリケーションの全体的な動作に影響を与えます。

例 : グローバルセクション

[global]
interval=3600 1
debug=True 2

1
接続されているハイパーバイザーの変更を確認する頻度 (秒)。また、マッピングが報告される頻度にも影響します。仮想マシンには最長で 7 日間の一時的なサブスクリプションが付与されるため、頻繁な照会は必要なく、使用環境のサイズに適した間隔を選択できます。
2
デバッグ出力の有効化

可能なデフォルトの設定は、''/etc/virt-who.d/.conf' にある設定のデフォルトとして適用されます。このセクションのオプションを有効にすると、''/etc/virt-who.d/.conf' で再度設定する必要はありません。

例 : デフォルトセクション

[defaults]
owner=1234567 1
hypervisor_id=hostname 2

1
ハイパーバイザーが属する組織。ハイパーバイザーで subscription-manager orgs を実行して組織を見つけることができます。
2
ハイパーバイザーの識別方法は、uuid、hostname、hwuuid のいずれかです。

system_environment の設定はシステム環境に書き込まれ、プロセスの実行中に使用できます。この設定は、virt-who がサービスとして開始したかコマンドラインから開始したかに関係なく使用されます。

例 : system_environment セクション

[system_environment]
http_proxy= https://proxy.example.com:443 1
no_proxy=* 2

1
virt-who の通信に HTTP プロキシーを使用します。
2
このサーバーからの virt-who 通信に HTTP プロキシーを使用しない場合は、no_proxy を * に設定します。
注記

[system_environment] セクションは、virt-who-0.30.x-1.el8 (RHEL 8.4) からサポートされています。旧バージョンの virt-who を使用している場合は、'/etc/sysconfig/virt-who' で 'HTTP_PROXY'、'NO_PROXY' を設定してください。

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