5.4. Red Hat OpenShift のデータ収集に使用する Red Hat OpenShift モニタリングスタックとその他のツール
Red Hat OpenShift の利用状況のデータ収集は、Red Hat OpenShift の開発チームが開発したツールなど、複数のツールに依存しています。それらツールの 1 つが、Red Hat OpenShift Cluster Manager です。もう 1 つのツールセットは、モニタリングスタックと呼ばれています。このツールセットは、オープンソースの Prometheus プロジェクトとそのエコシステムに基づいており、Prometheus、Telemetry、Thanos、Observatorium などが含まれています。
このサブスクリプションサービスは、Red Hat OpenShift 4.1 以降の製品を接続環境で使用しているお客様との連携を想定しています。サブスクリプションサービスが追跡可能な Red Hat OpenShift バージョン 4.1 以降の製品では、Red Hat OpenShift Cluster Manager と監視スタックツールを使用してクラスターデータを収集し、処理してから Red Hat Subscription Management に送信します。Red Hat Subscription Management は、インベントリーやサブスクリプションサービスなどの Hybrid Cloud Console サービスに関連する使用状況データを提供します。
接続環境をご利用でないお客様は、Red Hat OpenShift Cluster Manager で各クラスターを手動で作成して、Red Hat OpenShift のデータ収集ツールを使用できます。この回避策により、非接続環境をご利用のお客様は、Red Hat OpenShift の使用状況を、アカウントレベルのビューでシミュレートできます。たとえば、接続環境がなく、複数の部門の分散されている組織の場合には、この回避策が役に立つ場合があります。
Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 3.11 の場合に、データ収集は古い RHEL ベースのレポートモデルに依存しています。したがって、データ収集は、RHEL ノードが Insights、Red Hat Subscription Management、Satellite などの RHEL データ収集ツールのいずれかに接続されているかどうかに依存します。
Red Hat OpenShift ポートフォリオには、Red Hat インフラストラクチャーに依存するマネージドサービスも含まれています。そのインフラストラクチャーの一部には、他のジョブの中でも、サブスクリプションサービスのサブスクリプションの使用状況に関するデータを提供する、モニタリングスタックツールが含まれています。以下のマネージドサービスに対するこれらのデータ収集ツールの設定には、ユーザーによる追加の操作は必要ありません。
- 従量課金制のオンデマンドサブスクリプションを備えた Red Hat OpenShift AI
- 従量課金制のオンデマンド型サブスクリプションの Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes