3.4. Azure でのゴールドイメージの使用
ゴールドイメージを使用すると、標準インターフェイス (Azure Portal、Azure CLI、または PowerShell Cmdlet) を使用して、BYOS 用の Azure に RHEL 仮想マシンをプロビジョニングできます。Azure ゴールドイメージには、以下の条件があります。
- Microsoft がビルド、維持、公開している
- Azure の商用および政府リージョンでは利用可能だが、中国では使用できない
- RHEL イメージのみ
- Azure Hybrid Benefit の対象外
関連情報
Microsoft ドキュメント
3.4.1. Azure でのゴールドイメージの命名および特定
Azure で RHEL ゴールドイメージを検索して起動する方法は複数あります。たとえば、Azure Portal、Azure CLI、および PowerShell Cmdlet などです。Azure の Red Hat ゴールドイメージの命名規則は RedHat:[Offering Name]:[Red Hat Product]-[OS Disk Type]-[Azure VM Generation]:[Red Hat Version].[Red Hat Release].[Image Creation Date]
です。
ゴールドイメージ Uniform Resource Name (URN) の例として RedHat:rhel-byos:rhel-lvm8-gen2:8.0.20200715
などがあります。
3.4.2. Azure Portal でのゴールドイメージの検索
- Cloud Access で有効になっている Azure サブスクリプションを使用して、Azure Portal にログインします。
- Create a Resource > See All の順に移動します。
- ページの上部に利用可能なプライベートオファーが表示されます。
- View private offers をクリックします。Red Hat Enterprise Linux の "Bring your own license" オファリングは、プライベートオファーのリストにあります。
3.4.3. Azure CLI でのゴールドイメージの検索
Cloud Access で有効になっている Azure サブスクリプションを使用していることを確認します。
az account show
利用可能な RHEL ゴールドイメージのリストを表示します。
az vm image list --publisher RedHat --offer rhel-byos --all
- 使用するゴールドイメージのバージョンを特定し、URN をコピーします。仮想マシンをプロビジョニングするには、この URN が必要です。
3.4.4. Azure PowerShell Cmdlet でのゴールドイメージの検索
このコマンド例では、Cloud Access への登録時に指定した Azure アカウントと共有された US East リージョンの RHEL ゴールドイメージをすべて表示します。
Get-AzVMImageSku -Location "East US" -PublisherName RedHat -Offer rhel-byos
3.4.5. Azure でのゴールドイメージの使用
Azure Portal の使用
- Azure Portal でのゴールドイメージの検索 の手順 3 および 4 で説明されているプライベートオファーを表示します。
- Create ドロップダウンメニューをクリックし、使用する RHEL ゴールドイメージバージョンを選択します。残りのプロビジョニング手順は、他の RHEL Marketplace イメージと同じです。
Azure CLI の使用
Azure CLI でゴールドイメージの検索 の手順 3 のイメージ URN を使用して Azure の条件に同意します (イメージごとに 1 回のみ)。
az vm image terms accept --urn RedHat:rhel-byos:rhel-lvm8-gen2:8.0.20200715
az vm create
コマンドを使用して仮想マシンをプロビジョニングします。az vm create -n my-rhel-byos-vm -g my-rhel-byos-group --image RedHat:rhel-byos:rhel-lvm8-gen2:8.0.20200715