第6章 Hybrid Cloud Console へのレポートの送信


スキャンを実行した後、そのスキャンのレポートを cloud.redhat.com の Hybrid Cloud Console に送信できます。生成して送信するレポートは、詳細レポートまたはデプロイメントレポートではなく、Insights レポート と呼ばれる 3 番目のタイプのレポートです。このタイプのレポートは、特に Hybrid Cloud Console サービスによる取り込み用にフォーマットされています。

Insights レポートを Hybrid Cloud Console に送信すると、レポートデータは、ホストベースのインベントリーデータを表示する Red Hat Insights のインベントリーサービスや、サブスクリプションの使用状況データを表示するサブスクリプションサービスなど、Hybrid Cloud Console サービスによって取り込まれ、使用されます。

詳細情報

Insights レポートの操作方法の詳細は、次の情報を参照してください。

Insights レポートの概念の詳細は、次の情報を参照してください。

6.1. Insights レポートのダウンロードと Hybrid Cloud Console への送信

レポートデータを Red Hat Insights インベントリーサービスやサブスクリプションサービスなどの Hybrid Cloud Console サービスに提供する必要がある場合は、Insights レポートをダウンロードして送信します。

このタイプのレポートは、詳細レポートやデプロイメントレポートとは異なります。Insights レポート は、デプロイメントレポートに似たデータを含む Discovery レポートですが、その内容と形式は特に、Hybrid Cloud Console サービスによって取り込まれて使用されるように設計されています。さらに、Insights レポートは、Discovery グラフィカルユーザーインターフェイスから作成することはできません。Discovery コマンドラインインターフェイスを使用して作成する必要があります。

前提条件

Insights レポートをダウンロードして送信するには、次の要件を満たす必要があります。

  • そのスキャンの最新のスキャンジョブが正常に完了している必要があります。
  • Discovery コマンドラインインターフェイスから以下の手順を実行できるように、コマンドラインインターフェイスは Discovery サーバーと同じシステムにインストールする必要があります。グラフィカルユーザーインターフェイスから Insights レポートをダウンロードして送信することはできません。

手順

  1. コマンドラインインターフェイスにログインします。ここで、server_administrator_username は Discovery サーバー管理者のユーザー名で、server_administrator_password はサーバー管理者のパスワードです。

    dsc server login --username server_administrator_username --password server_administrator_password
  2. Insights レポートの作成に使用するスキャンジョブの report_identifier (レポート ID) の値を見つけます。次のコマンドは、作成されたすべてのスキャンオブジェクトの概要の詳細を返します。

    dsc scan list
    注記

    使用するスキャンの名前はわかっているが、report_identifier の値がわからない場合は、qpc scan show --name scan_name コマンドを使用して、そのスキャンのみのスキャンジョブを表示することもできます。

  3. 特定した report_identifier 値を使用して、スキャンジョブの分析情報レポートをダウンロードします。次のコマンド例では、ダウンロードしたレポートに割り当てられたファイル名は report.tar.gz ですが、必要に応じてこのファイル名を変更できます。

    dsc report insights --report report_identifier --output-file report.tar.gz
  4. Hybrid Cloud Console へのログインに使用する認証情報 (通常は Red Hat Customer Portal アカウント) をコマンドラインインターフェイスの設定に追加します。この手順は、次の手順でこれらの認証情報を使用してインサイトレポートを Hybrid Cloud Console に送信できるようにするために必要です。

    dsc insights login
  5. publish サブコマンドを使用して、Insights レポートデータを Hybrid Cloud Console、およびレポートを使用できるサービス (インベントリーサービスやサブスクリプションサービスなど) に送信します。

    dsc insights publish --input-file report.tar.gz
注記

Insights レポートの出力を表示することはできますが、Discovery ドキュメントには、Insights レポートの結果を解釈するのに役立つ情報は含まれていません。さらに、Red Hat サポートは、Discovery のインストールおよび使用方法に関する基本的なサポートを提供しますが、Insights レポートを理解するためのサポートは提供しません。Insights レポートとその形式は、さまざまな Hybrid Cloud Console サービスへのデータの提供など、Red Hat の内部プロセスで使用されるように設計されています。

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