第12章 SystemTap
SystemTap は、ユーザーがインストルメント化、再コンパイル、インストール、および再起動を行わずに、システム全体のアクティビティーを監視できる追跡およびプロービングツールです。これはカスタムスクリプト言語でプログラミングできます。これにより、(トレース、フィルタリング、分析)、到達 (実行中のカーネルおよびアプリケーションを調べるために) 表現性を提供します。
				SystemTap は、カーネルまたはアプリケーション内の関数呼び出し、タイマー、トレースポイント、パフォーマンスカウンターなど、さまざまなタイプのイベントを監視できます。一部のサンプルスクリプトは、netstat、ps、top、iostat などの出力を生成するものもあります。これには、pretty-printed function callgraph トレースや、セキュリティーバグを操作するツールが含まれます。
			
Red Hat Developer Toolset には SystemTap 4.1 が同梱されています。このバージョンは、以前のリリースの Red Hat Developer Toolset に含まれるバージョンよりも新しいもので、バグ修正および機能拡張が追加されています
| 名前 | 説明 | 
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								  |   プローブ命令を C コードに変換し、カーネルモジュールを構築して、実行中の Linux カーネルに読み込みます。  | 
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								  |   SystemTap 用の Dyninst バックエンド。  | 
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								  |   SystemTap のリモートシェルとして機能します。  | 
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								  |   SystemTap の実行に必要なカーネル情報パッケージを判断して、可能であればダウンロードします。  | 
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								CPU ファイルごとのマージ。このスクリプトは、  | 
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								  |   SystemTap のバグを報告するために、システムに関する重要な情報を収集します。  | 
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12.1. SystemTap のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
					Red Hat Developer Toolset SystemTap は、devtoolset-9-systemtap パッケージで提供され、「Red Hat Developer Toolset のインストール」 の説明に従って devtoolset-9-perftools で自動的にインストールされます。
				
					インストルメンテーションを Linux カーネルに配置するために、SystemTap ではデバッグ情報を含む追加パッケージをインストールする必要がある場合があります。インストールするパッケージを確認するには、以下のように stap-prep ユーティリティーを実行します。
				
scl enable devtoolset-9 'stap-prep'
$ scl enable devtoolset-9 'stap-prep'
					このコマンドを root ユーザーとして実行すると、このユーティリティーが自動的にインストール用のパッケージを提供することに注意してください。システムにこのパッケージをインストールする方法は、Red Hat Enterprise Linux 7 SystemTap ビギナーズガイドを参照してください。