6.3. スワップファイルシステムをシングルパスデバイスからマルチパスデバイスに移動する


デフォルトでは、スワップデバイスは論理ボリュームとして設定されます。論理ボリュームグループを構成する物理ボリュームにマルチパスを設定する場合、スワップデバイスをマルチパスデバイスとして設定するための特別な手順は必要ありません。ただし、スワップデバイスが LVM ボリュームではなく、デバイス名でマウントされる場合は、適切なマルチパスデバイス名に切り替えるために /etc/fstab ファイルを編集する必要がある場合があります。

手順

  1. /etc/multipath.conf 設定ファイルを作成します。

    # mpathconf --enable
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  2. multipathd サービスを有効にします。

    # systemctl enable multipathd.service
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  3. find_multipaths 設定パラメーターが on に設定されていない場合は、デバイスのマルチパスの防止 の説明に従って、/etc/multipath.conf ファイルの blacklist セクションと blacklist_exceptions セクションを編集します。
  4. /etc/multipath/wwids ファイルにデバイスの WWID を追加します。

    # multipath -a /dev/sdb
    wwid '3600d02300069c9ce09d41c4ac9c53200' added
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    /dev/sdb は、スワップデバイス名に置き換えます。

  5. 設定ファイルが正しく設定されていることを確認します。

    # multipath -d 3600d02300069c9ce09d41c4ac9c53200
    : mpatha (3600d02300069c9ce09d41c4ac9c53200) undef 3PARdata,VV
    size=446M features='1 queue_if_no_path' hwhandler='1 alua' wp=undef
    `-+- policy='service-time 0' prio=50 status=undef
      `- 5:0:0:0 sdb 8:16 undef ready running
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    3600d02300069c9ce09d41c4ac9c53200 は、スワップデバイスの WWID に置き換えます。

  6. /etc/multipath.conf ファイルに、swap デバイスのエイリアスを設定します。

    multipaths {
        multipath {
            wwid WWID_of_swap_device
            alias swapdev
        }
    }
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  7. /etc/fstab ファイルで、root デバイスへの古いデバイスパスを、マルチパスデバイスに置き換えます。

    たとえば、/etc/fstab ファイルに、以下のようなエントリーがあるとします。

    /dev/sdb2 swap                    swap    defaults        0 0
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    エントリーを以下のように変更します。

    /dev/mapper/swapdev swap          swap    defaults        0 0
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  8. multipath を使用して initramfs ファイルシステムを再構築します。

    # dracut --force --add multipath
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  9. マシンをシャットダウンします。
  10. マシンを起動します。
  11. 他のパスがマシンから見えるようにする。

検証

  • スワップデバイスがマルチパスデバイス上にあるかどうかを確認します。

    # swapon -s
    
    Filename                Type          Size Used    Priority
    /dev/dm-3               partition     4169724 0    -2
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    ファイル名は、マルチパススワップデバイスと一致させる必要があります。

    # readlink -f /dev/mapper/swapdev
    /dev/dm-3
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