1.2. 64 ビット IBM Z アーキテクチャーで ReaR レスキューイメージの使用


64 ビット IBM Z アーキテクチャーでは、基本的な Relax and Recover (ReaR) 機能が使用でき、完全にサポートされています。IBM Z では、z/VM 環境でのみ ReaR レスキューイメージを作成できます。論理パーティション (LPAR) のバックアップおよび復元はテストされていません。

現在利用できる出力方法は、Initial Program Load (IPL) のみです。IPL は、zIPL ブートローダーで使用できるカーネルと初期 RAM ディスク (initrd) を生成します。

前提条件

  • rear パッケージがインストールされている。

手順

  1. 次の変数を /etc/rear/local.conf に追加し、64 ビット IBM Z アーキテクチャー上でレスキューイメージを生成するように ReaR を設定します。

    1. IPL アウトプットメソッドを設定するには、OUTPUT=IPL を追加します。
    2. バックアップメソッドとバックアップ先を設定するには、BACKUP 変数および BACKUP_URL 変数を追加します。以下に例を示します。

      BACKUP=NETFS
      
      BACKUP_URL=nfs://<nfsserver_name>/<share_path>
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      重要

      ローカルバックアップストレージは、現在、64 ビットの IBM Z アーキテクチャーではサポートされていません。

    3. オプション: OUTPUT_URL 変数を設定して、カーネルファイルと initrd ファイルを保存することもできます。初期設定では、OUTPUT_URLBACKUP_URL に合わせて配置されています。
  2. バックアップとレスキューのイメージの作成を実行するには、次のコマンドを実行します。

    # rear mkbackup
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  3. これにより、BACKUP_URL 変数または OUTPUT_URL (設定されている場合) 変数で指定された場所にカーネルファイルと initrd ファイルが作成され、指定されたバックアップ方法を使用してバックアップが作成されます。

    警告

    レスキュープロセスは、システムに接続したすべての DASD (Direct Attached Storage Devices) を再フォーマットします。システムのストレージデバイスに貴重なデータが存在する場合は、システムの復旧を行わないでください。これには、レスキュー環境で起動するのに使用された zipl ブートローダー、ReaR カーネル、および initrd で準備されたデバイスも含まれます。必ずコピーを保管してください。

  4. システムを復元するには、以前に作成した ReaR カーネルファイルおよび initrd ファイルを使用し、zipl ブートローダー、カーネル、および initrd で準備した DASD (Direct Attached Storage Device) または FCP (Fibre Channel Protocol) 接続の SCSI デバイスから起動します。
  5. レスキューカーネルと initrd が起動すると、ReaR レスキュー環境が起動します。システムの復元を続行します。
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