第2章 クラスタリング


RRP モードの場合、corosync でネットワークインターフェース設定の適正を検証

IP アドレスとポートの組み合わせが同じ場合、または IP バージョンが混在している場合、RRP は正しく動作しません。このため、各ネットワークインターフェースに異なる IP アドレスとポートの組み合わせを持たせているかどうか、また同じ IP バージョンを使用しているかどうかの確認テストをcorosync で行うようになります。

fence_ilo_ssh フェンスエージェントに対するサポート

fence_ilo_ssh フェンスエージェントは iLO デバイスに接続を行うフェンスエージェントです。ssh 経由でデバイスにログインし指定のアウトレットを再起動します。fence_ilo_ssh フェンスエージェントのパラメーターについては fence_ilo_ssh (8) man ページをご覧ください。

fence_mpath フェンスエージェントに対するサポート

fence_mpath フェンスエージェントはマルチパスデバイスへのアクセス制御に SCSI-3 永続予約を使用する I/O フェンスエージェントです。このフェンスエージェントの動作、パラメーターの詳細などについては fence_mpath(8) の man ページをご覧ください。

Corosync UDPU によるメッセージの自動送信を適切な ring メンバーに限定

今までは UDPU を使用すると、アクティブなメンバーだけではなく設定されているメンバー全員にすべてのメッセージが送信されていました。マージ検出メッセージには適していますが、それ以外の場合には不明メンバーへの不要なトラフィックが生まれネットワーク上に過剰な arp 要求を発生させる原因となる場合があります。マージや新規メンバーの適切な検出に必要とされるメッセージを除き (1-2 パケット/秒)、ほとんどの UDPU メッセージの送信をアクティブなメンバーに限定するよう Corosync を修正しています。

Pacemaker の新機能 SAPHanaTopology および SAPHana リソースエージェントに対するサポート

resource-agents-sap-hana パッケージでは SAPHanaTopology と SAPHana の 2 種類の Pacemaker リソースエージェントが提供されます。RHEL での SAP HANA Scale-Up System Replication 環境を管理する Pacemaker クラスターの管理を行います。

fence_emerson フェンスエージェントに対するサポート

fence_emerson フェンスエージェントは SNMP を使用する Emerson 用のフェンスエージェントです。MPX や MPH2 管理のラック PDU と併用できる I/O フェンスエージェントになります。fence_emerson フェンスエージェントのパラメーターについては fence_emerson(8) の man ページをご覧ください。
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