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第3章 Conga を使ってフェンシングを設定する

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本章では、 Conga を使って Red Hat High Availability Add-On にフェンシングを設定する方法を説明していきます。

注記

Conga とは、Red Hat High Availability Add-On の管理に使用できるグラフィカルユーザーインターフェースです。ただし、このインターフェースを実質的に使用するためにはユーザー側が基本概念を充分に理解していなければなりません。ユーザーインターフェースで利用できる機能を試行錯誤しながらクラスターの設定について学ぼうとするのはお勧めできません。十分な知識がないまま手探りで設定を行うと、堅牢性が不十分なシステムとなる可能性があり、コンポーネントに障害が発生した場合には実行している全サービスを維持できなくなる恐れがあります。

3.1. フェンスデーモンのプロパティを設定する

Fence Daemon タブをクリックすると、Fence Daemon Properties ページに Post Fail DelayPost Join Delay を設定するインターフェースが表示されます。このパラメータに設定する値はクラスター全体に適用されるフェンスプロパティです。クラスター内のノードに特定のフェンスデバイスを設定する場合は、「フェンスデバイスを設定する」 の説明にしたがいクラスター表示の Fence Devices メニューアイテムを使用してください。
  • Post Fail Delay パラメータは、ノードに障害が発生した場合にそのノード (フェンスドメインのメンバー) を排他処理するまでにフェンスデーモン (fenced) を待機させる秒数です。 Post Fail Delay のデフォルト値は 0 です。 この値はクラスターとネットワークのパフォーマンスに合わせて変更できます。
  • Post Join Delay パラメータは、ノードがフェンスドメインに参加した後そのノードを排他処理するまでにフェンスデーモン (fenced) を待機させる秒数です。 Post Join Delay のデフォルト値は 6です。 Post Join Delay は 20 秒から 30 秒が一般的な設定ですが、 クラスターやネットワークのパフォーマンスによ変更することができます。
適切な値を入力して Apply をクリックすると変更が反映されます。

注記

Post Join Delay および Post Fail Delay の詳細は fenced(8) の man ページを参照してください。
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