3.6. IPA コマンドを使用した IdM へのユーザーアカウントの追加
以下の手順では、コマンドラインを使用して Identity Management (IdM) データベースに新しいユーザーを追加する方法を説明します。
前提条件
- IdM サーバーにユーザーアカウントを追加するには、管理者権限が必要です。
手順
- 端末を開き、IdM サーバーに接続します。
新しいユーザーを追加するコマンドを入力します。
$ ipa user-add
このコマンドは、ユーザーアカウントの作成に必要な基本データの提供を求めるスクリプトを実行します。
- First name: フィールドに、新規ユーザーの名前を入力して、Enter キーを押します。
- Last name: フィールドに、新規ユーザーの苗字を入力し、Enter キーを押します。
User login [suggested user name]: にユーザー名を入力します。または、提案されたユーザー名を使用する場合は、Enter キーを押します。
ユーザー名は、IdM データベース全体で一意にする必要があります。そのユーザー名がすでに存在するためにエラーが発生した場合は、
ipa user-add
コマンドでそのプロセスを再度実行し、別の一意のユーザー名を使用します。
ユーザー名を追加すると、ユーザーアカウントが IdM データベースに追加され、IPA コマンドラインインターフェイス (CLI) によって次の出力が印刷されます。
---------------------- Added user "euser" ---------------------- User login: euser First name: Example Last name: User Full name: Example User Display name: Example User Initials: EU Home directory: /home/euser GECOS: Example User Login shell: /bin/sh Principal name: euser@IDM.EXAMPLE.COM Principal alias: euser@IDM.EXAMPLE.COM Email address: euser@idm.example.com UID: 427200006 GID: 427200006 Password: False Member of groups: ipausers Kerberos keys available: False
デフォルトでは、ユーザーアカウントにユーザーパスワードは設定されていません。ユーザーアカウントの作成中にパスワードを追加するには、次の構文で ipa user-add
コマンドを使用します。
$ ipa user-add --first=Example --last=User --password
次に、IPA CLI は、ユーザー名とパスワードを追加または確認するように要求します。
ユーザーがすでに作成されている場合は、ipa user-mod
コマンドでパスワードを追加できます。
関連情報
-
パラメーターの詳細は、
ipa help user-add
コマンドを実行してください。