3.6. IPv6 ルーター用に radvd サービスの設定
ルーター広告デーモン (radvd
) は、IPv6 のステートレス自動設定に必要なルーター広告メッセージを送信します。これにより、ユーザーがアドレス、設定、ルートを自動的に設定し、そこから提供された情報に基づいてデフォルトのルーターを選択できます。
/64
接頭辞は、radvd
でのみ設定できます。その他の接頭辞を使用するには、DHCPv6 を使用します。
前提条件
-
root
ユーザーとしてログインしている。
手順
radvd
パッケージをインストールします。yum install radvd
# yum install radvd
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow /etc/radvd.conf
ファイルを編集し、以下の設定を追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この設定により、
2001:db8:0:1::/64
サブネット用のenp1s0
デバイスにルーター広告メッセージを送信するようにradvd
を設定します。AdvManagedFlag on
設定は、クライアントが、DHCP サーバーから IP アドレスを受け取る必要があることを定義し、on
に設定したAdvOtherConfigFlag
パラメーターは、DHCP サーバーからもアドレス以外の情報を取得する必要があることを定義します。必要に応じて、システムの起動時に
radvd
が自動的に起動するように設定します。systemctl enable radvd
# systemctl enable radvd
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow radvd
サービスを起動します。systemctl start radvd
# systemctl start radvd
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
必要に応じて、ルーター広告パッケージのコンテンツと、
radvd
が送信する設定値を表示します。radvdump
# radvdump
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