7.11. iSCSI ACL の作成
targetcli
サービスは、アクセスコントロールリスト (ACL) を使用してアクセスルールを定義し、各イニシエーターに論理ユニット番号 (LUN) へのアクセスを許可します。
ターゲットとイニシエーターにはどちらも一意の識別名があります。ACL を設定するには、イニシエーターの一意の名前を知っている必要があります。iscsi-initiator-utils
パッケージによって提供される /etc/iscsi/initiatorname.iscsi
ファイルには、iSCSI イニシエーター名が含まれています。
前提条件
-
targetcli
サービスが インストール され、実行されている。 - ターゲットポータルグループ (TPG) に関連付けられた iSCSI ターゲット。
手順
- オプション: ACL への LUN の自動マッピングを無効にするには、読み取り専用の iSCSI LUN の作成 を参照してください。
acls ディレクトリーへ移動します。
/> iscsi/target_iqn_name/tpg_name/acls/
ACL を作成するには、以下のいずれかのオプションを使用します。
イニシエーターの
/etc/iscsi/initiatorname.iscsi
ファイルの initiator_iqn_name を使用します。iscsi/target_iqn_name/tpg_name/acls> create initiator_iqn_name Created Node ACL for initiator_iqn_name Created mapped LUN 2. Created mapped LUN 1. Created mapped LUN 0.
Custom_name を使用し、それに一致するようにイニシエーターを更新します。
iscsi/target_iqn_name/tpg_name/acls> create custom_name Created Node ACL for custom_name Created mapped LUN 2. Created mapped LUN 1. Created mapped LUN 0.
イニシエーター名の更新については、iSCSI イニシエーターの作成 を参照してください。
検証
作成した ACL を確認します。
iscsi/target_iqn_name/tpg_name/acls> ls o- acls .................................................[1 ACL] o- target_iqn_name ....[3 Mapped LUNs, auth] o- mapped_lun0 .............[lun0 ramdisk/ramdisk1 (rw)] o- mapped_lun1 .................[lun1 block/block1 (rw)] o- mapped_lun2 .................[lun2 fileio/file1 (rw)]
関連情報
-
システム上の
targetcli(8)
man ページ