第6章 高度なトピック
このセクションでは、入門的なチュートリアルの範囲外のトピックを説明しますが、実際の RPM パッケージ化で役に立ちます。
6.1. RPM パッケージへの署名 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RPM パッケージに署名して、第三者がコンテンツを変更できないようにすることができます。セキュリティーのレイヤーを追加するには、パッケージをダウンロードするときに HTTPS プロトコルを使用します。
rpm-sign
パッケージで提供される --addsign
オプションを使用して、パッケージに署名できます。
前提条件
- GPG キーの作成 の説明に従って、GNU Privacy Guard (GPG) キーを作成しました。
6.1.1. GPG キーの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
パッケージの署名に必要な GNU Privacy Guard (GPG) キーを作成するには、次の手順を使用します。
手順
GPG キーペアを生成します。
gpg --gen-key
# gpg --gen-key
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 生成されたキーペアを確認します。
gpg --list-keys
# gpg --list-keys
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 公開鍵をエクスポートします。
gpg --export -a '<Key_name>' > RPM-GPG-KEY-pmanager
# gpg --export -a '<Key_name>' > RPM-GPG-KEY-pmanager
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <Key_name> を、選択した実際の鍵の名前に置き換えます。
エクスポートした公開鍵を RPM データベースにインポートします。
rpm --import RPM-GPG-KEY-pmanager
# rpm --import RPM-GPG-KEY-pmanager
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
6.1.2. パッケージに署名するための RPM の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
パッケージに署名するには、%_gpg_name
RPM マクロを指定する必要があります。
以下の手順では、パッケージの署名に使用する RPM を設定する方法を説明します。
手順
$HOME/.rpmmacros
で%_gpg_name
を定義するには、以下のコマンドを実行します。%_gpg_name Key ID
%_gpg_name Key ID
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Key ID を、パッケージの署名に使用する GNU Privacy Guard (GPG) キー ID に置き換えます。有効な GPG キー ID の値は、鍵を作成したユーザーの氏名またはメールアドレスです。
6.1.3. RPM パッケージへの署名の追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
一般的に、パッケージは署名なしでビルドされます。署名はパッケージのリリース直前に追加されます。
RPM パッケージに署名を追加するには、rpm -sign
パッケージで使用できる --addsign
を指定します。
手順
パッケージに署名を追加します。
rpm --addsign package-name.rpm
$ rpm --addsign package-name.rpm
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow package-name を、署名する RPM パッケージの名前に置き換えます。
注記署名の秘密鍵のロックを解除するには、パスワードを入力する必要があります。